うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

滞在中の夕ご飯と、コタ・バルの年越しイベント


コタ・バルはマレーシア(マレー半島)の中でかなりタイ寄りの北の町。
ややこしいのですが、わたしが2012年に行ったコタキナバルとは別の町です。コタキナバルもコタ・バルも両方ともマレーシアなのですが、島が違い、コタキナバルはボルネオ島にあります。しかも、島の大きさ自体はボルネオ島のほうが大きい。ああややこしい。


そんなコタ・バルなのですが、クアンタンとは一変して、マレー人の比率がどーんと上がります。マイルドですが、ある意味濃くもある。愛町心が強く、「そうですかそうですか、コタ・バルはお気に召しましたか、オッホン」と、他の土地では感じなかった「京都ぽっさ」に似たものを感じました。


繁華街はコンパクトですがそこから放射状に観光地が広がっているので、見どころ・歩きどころはたくさんありました。
到着日はホテル探しに苦労したので、ホテル探しの最中に「あのお店、きれいだな」と記憶していた新しいお店に入ってみました。


あっさりした麺が食べたくて。「KINI IBUKA」というお店に入りました。






上と下は微妙に麺がちがいます。上がビーフン、下がマギー(インスタント・ラーメンの麺。チャルメラみたいなの)
ビーフンは6リンギット(172円)、チャルメラは5リンギット(143円)でした。





ふう。やっと落ち着いた。そんな感じでした。
アイス・ミロを頼むとそれはアイス・ココアです。アイス・ミロ3.8リンギット(109円)、ホットコーヒー1.8リンギット(51円)。





若者がやっているカフェで、カラフルなトゥドゥンを着けたムスリマちゃんたちがきゃっきゃとパフェを食べに来ているだけでなく、おっさんも一人でおいしそ〜にラブリーなカフェをほおばっていました。ほっこり。
クアラルンプールではマッサージ屋さんに男性がパックをしに来ていたり、クアンタンではオネエ様が路上で派手にキャッキャと集っていたり、この国はいろいろ境界を設けない感じで、たいへん過ごしやすいです。





おっさんに触発されて、近くの路上でアイスクリームを買って食べました。1.7リンギット(49円)でした。




この町は華系の人たちの道(中華街というよりも、大通り)も楽しくて、おいしそうなお店が並んでいます。限られた滞在日数の胃袋マネジメントにたいへん悩まされました。翌日は中華を食べました。



富豪のように食べたくなるかもしれないので、両替屋さんに立ち寄り





「夜市」という文字列に惹かれて、そんな名前のお店に入ってみました。






上は炒飯。下は福建面(Hokkenme・ホッケンミー)。いずれも5リンギット(143円)。
見た目ほどしょっぱくなく、あっさりしていました。おいしかったので、麻婆豆腐も追加しました。





つゆだく、というのかな。マイルドスープのようでした。これもも5リンギット(143円)でした。
コーヒーはなさそうだったので、アイスティーにしました。ちゃんとノンシュガーで出てきて2リンギット(57円)でした。
食べ物、安いなぁ。




帰りに


ものすごく賑わっている床屋さん(外まで行列)や





「我の生果」というフルーツ屋さんを通りました。
「我の」って、いいなぁ。




この日は年越しイベントがあるというので、川のほうまで行ってみました。


ケランタン州へようこそ! みたいなお祭で




広場に人が集まり





偉い人の挨拶の後に






ダンスや歌が。この、いちばん左の男性が、めちゃくちゃ歌うまい!
あんまり人の歌を外国語で聞いて「うまいなぁ〜」ってこと、ないと思うんですけど、声がきれいでなめらかでうまいんです。
これは、艶なんだろうなぁ。とにかく抑揚にブレがなくて、音の移行がなめらか。「町でいちばんの歌い手」みたいな佇まいでしたが、掛け合いの漫才のような歌もやっていて、サービス満点。






賑わっていました。





帰りにゆる〜い茶屋でコーヒーを飲み、このあと道に迷いました。
迷っているのに自信満々で大通りを歩いていたら、車がUターンしてきて「さっきから、道に迷ってない?」とおばさんに話しかけられました。
「さっきも見かけて、そうじゃないかと思って…。ホテルまで送るわ! 乗って!」と、乗せられ、ホテルの入り口まで送っていただきました。コタキナバルでも同じことがあったのですが、なんというか「観光客に、なんかあっちゃいけねぇ」みたいな感覚のようなんですよね。ありがたい。

日本での殺伐とした日々に疲れ、少し他人に優しくされるだけで涙が出てしまうほどの人には、マレーシアはおすすめできません。きっと涙が涸れてしまい、日本で社会復帰できなくなります。マレーは、そういう国です。


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