うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

栂尾山 高山寺(とがのお・こうざんじ・京都)

栂尾山 高山寺(とがのお・こうざんじ
神護寺の近くにある高山寺へ行ってきました。神秘家列伝・第一巻にも登場した明恵さんのお寺です。
山村美紗サスペンス・エリアへ来たのは4年ぶり。京都の都会を離れたこのあたりは、なんだかほっとします。



ここで手にしたパンフレットで初めて知ったのですが、このお寺はアッシジ聖フランシスコ教会と、世界で初めて異宗教間の「兄弟教会の約束」を結んでいるそうです。


同時代に生を受け、共に清貧一途の生涯を送ったというご縁らしいのですが、フランチェスコさんのイメージ(映画は必見)と明恵さんのイメージがそれぞれにあるわたしとしては、「清貧っちゃあそうだけど、面白いマッチング」と思ったりします。たしかに、ドまじめブラザーズだけど、こっちのドまじめは夢の記録がしつこいぞー!(笑)



さて。そんな高山寺はたしかに清貧。ぎらぎらした派手さはないけど、すごく印象に残る見どころがありました。公式ホームページでも紹介されていないのですが、高山寺内の石水院に



 運慶作の「犬」 があります。



これが感動モノのかわいさ。志賀直哉が「座右において愛玩したい」という言葉を残したそうです。
このお寺は「鳥獣人物戯画」が有名なのですが、わたしはこの運慶作の「犬」を猛烈に推します。犬なんだけど、前脚のカーブや微妙なスジの入り方が、たまらんかんじです。圧倒的なかわいいオーラを放つ作品なので、子どもたちが一度目にすると二度見して、「かわいい〜」と声をあげる。




到着時におなかが空いていたので、川沿いのお店でランチ。
うどんを川に投げると、魚が猛烈な勢いで寄ってきて、食べる。お店のおばあちゃんが餌付けを見せてくれた。
雨が降ってきたら、傘を貸してくれた。感謝。



そんなにべらぼうには歩かない。



ここが、石水院。運慶見てきてね。




石の積み方や道の感じがなんとなくヨーロッパっぽい。



苔、しっとり。



この虚空蔵菩薩さんの



表情がなんとも



天皇家っぽい。(ふっくらの角度が)




開山堂。ここでモンモンとしてたのかしらぁ。



有名なコメントが彫ってある。



金堂道



金堂




ずっと座っていたくなる。




さいごに。
パンフレットにあった「明恵上人御歌」がやっぱりおかしいので、紹介します。

 あかあかや あかあかあかや あかあかや
 あかあかあかや あかあかや

赤いのはわかった、わかったよ!



いろいろな意味で「純粋な男ねぃ」と思うのでありました。
ここで「樹上座禅像」の絵を見てきましたが、「もんもんオーラ」を感じなくもなく。その絵をみながら明恵さんに負けじと妄想してみました。
明恵さん(リンクはWikipedia)についてはエピソードが深く広く面白すぎるので、各自で勉強してください。