先月、八海山登山マラソンに出るために地元へ帰ったのですが、同僚も一緒に来ていたので、せっかくだから地元を観光しましょうかね、ということで、また寺泊へ行ったのですが、前から気になっていた「西生寺」まで足をのばしてみました。天平5年(733)に行基さんが開いた真言宗智山派のお寺です。
弘智法印即身仏(ミイラ仏)がいらっしゃるお寺なのですが、行ってみたら、それ以外にもおそろしく見どころが満載で、めちゃくちゃ楽しかったです。公式サイトにある、住職の奥様による「おてら通信」がちょっぴり面白いのですが、今日はヨギ目線で紹介してみましょう。
まずお寺に着いて入口で500円を払うと、ちょっとした展示物がまとまった小屋(宝物館)へ案内されるのですが、そこがすでに面白い。
たまんない! このワキの下の開き方も最高! 足首も股関節も、ほんまもんのヨギ。母と二人で、すげーすげーと大はしゃぎ。
母は、これも気に入った様子。ぶつぶつが大きいのがよかったのでしょうか。何度説明しても、「螺髪(らほつ)」が覚えられないようです。
ここでめちゃくちゃハマってしまい、キャッキャとはしゃいでいたら、アナウンスで「早くおいでください」と呼ばれ、いそいそと即身仏さんのいらっしゃるお堂へ。めちゃくちゃ完璧に解説をこなすおばあちゃんが座って待っていました。ちょっとシュールな絵でしたが、なんたって解説が完璧で。
日本最古の即身仏、弘智法印師。高野山でも修行をされたとか。いま日本に24人いらっしゃる即身仏さんのひとり。室町時代のかただそうで、他の仏様はみな江戸時代の人だとか。66歳で仏になられたのですが、「身長が176センチもあって、当時では長身。無病で入滅されたんです」と、お寺のおばあちゃんが教えてくれました。住職のお母様かな。
このお堂の入口の彫刻もすごくて、「キリンビールの絵みたい!」と、感動。
そのお堂の前にあったこの木は、親鸞上人乳銀杏。樹齢800余年。親鸞さんがこのお寺にいらした(正元二年)ときに、信者が差し出した杖がわりの銀杏の枝を「わたしの身代わりに」といって親鸞さんが地に刺したという伝えがあるそうです。
そのほかにも、立派な如来さんがいらっしゃったり、いま大河ドラマ効果で人気の愛染明王さんがいらっしゃったりするのですが、このお寺は、それよりもあちこちに点在する仏像さんたちや、なにげに集っているお地蔵さんたちが、とにかくかわいい。
お約束の、五輪塔もあるのですが
高野山的サージェント・ペパーも、お約束。
ちなみにここから車で15分の、「魚のアメ横」で、直江兼続ようかんを入手できます。いまこのへんは、こればっかりなんだけどね。
特に多く語らずとも、とりあえず行ってみ。おもろいから。と太鼓判を押せるお寺です。これ、隠れ名所だよなぁ。ちなみに、新潟県には行基さんが開いたといわれるお寺が多い気がします。阿賀野市の優婆尊もそうだったしなぁ。
ほかにもいくつか寺巡りをしたのですが、ご近所でまだ行ったことがないかたは、ぜひ訪れてみてください。