「生き方としてのヨガ」を読んだあと、「丹田」についてもっと知りたくなり、読みました。
この本は、ヨガや呼吸法に興味のない人でも、日本史に興味のある人や日本の偉人のエピソードが好きな人なら楽しく読めると思います。文庫サイズですが字も大きく、全体の文章量は少ない本です。あっという間に読み終えてしまいました。
これは別の雑誌で読んだのですが、怒りには「頭にくる、カッとする怒り」と「腹にくる、フツフツとした怒り」の2種類があるそうです。前者は短絡的に無礼にあたるようなことへの怒り、後者は動物虐待や自然破壊などに感じるような怒りだそうです。
この記憶と、「腹をくくる」「腹がすわっている」などの表現の根源や宮本武蔵をはじめ西郷隆盛、大正デモクラシーの人物の逸話を通して日本古来からの「腹の文化」について書かれている内容が、自分の中で結びついて線でつながった。
日本の「腹の文化」の実例が前半で語られ、後半は何種もの丹田式腹式呼吸の方法が解説されているのですが、この本は前半がとても面白い。
ヨガでいうチャクラと日本の腹の文化の関連性を感じるのも面白かったし、なにより読みやすい朗らかな文章です。カバーをはずすには「なんかちょっとジジくさーい(ビールの飲みすぎで腹の人になった?)」ような装丁ですが、堂々と読みましょう(笑)。
丹田を創って「腹の人」になる | |
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