うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

るきさん  高野文子 著

みなさーん。しあわせですかー。
今日はわたくし、いい仕事をします。もう冒頭で言い切っちゃう。


とってもいい本を見つけてしまいました。
るきさん』は、カラーの14コマ〜28コマの漫画で、読むとしあわせな気持ちになります。るきさんのお友だちの「えっちゃん」もまた最高で。
もう中毒のように毎日開いています。こんな本は初めてです。
1988年〜1992年まで、雑誌『Hanako』で連載されていた漫画だそう。ちょっとお姉さんの世代の世界なのだけど、あまりのおしゃれさにクラクラしました。

 


物語も絵も構図も配色も、この時代はいいなぁ、というおしゃれが炸裂しています。
ひとり暮らしの女性二人の日常が描かれているのですが、服装・インテリア・お店・習慣・セリフ、とにかくいろいろ、たまらんのです。
向田邦子さんのエッセイに黒柳徹子さんがよく登場するけれど、あれの庶民版で、とびきりおしゃれでユニークな大人の女性の交流。これがどうにもおもしろい。

 


ひとつ爆笑してしまったのが、日増しに気温が上がってきて、えっちゃんが衣替えのために冬服の整理を始め、あまりの量にげんなりしながら「はっ。ダメっ。こんなことでくじけちゃ」とつぶやいた後に言う、このくだり。

ゴルビーなんて先週三日ぶっ続けで党大会やって、その翌日軍縮やって、そんつぎアルメニア問題やって、やっと終わったかなっと思ったら今度は五月のスケジュール今月中に全部やっちゃうっていうし

おもしろすぎる・・・。
そうか、ゴルバチョフ書記長が活躍していた時代の漫画なのか!

 


他の話で、るきさんが「いーのいーの、そのくらいの不幸、あったほうがちょうどいいよー」というのも最高。そうそう、あったほうがいい程度の不幸ってある。というか、それがしあわせすぎる。

 


わたしはこの頃、この本を開いては「ああ、この本を見つけることができてしあわせ」と毎日思っています。
世のフツーのお嬢さん全員にすすめたいくらいです。