長野県松本市へ出かけてきました。
東京での美術展はどこも混んでいてゆっくり観られないので、近頃は台風の日に直前で休みが取れれば悪天候のなか出かけるなどして、工夫をしています。
そんなこんなで、松本へ出かけるのであれば、ぜひロートレック展の会期中がいい。時期を合わせて出かけてきました。
ゆっくりじっくり鑑賞
短命でありながら多作な作家であったことや、華やかな社交界やショーの世界の楽屋裏に入り込んでいたこと、近い距離で個人の特徴を捉えて描いていた様子がよくわかる内容でした。


これって、今でいったら清水ミチコさんのモノマネのように強烈におもしろかったんだろうな・・・。
「こーゆー人、いそう!」という人間の魅力が絵の中に溢れていました。








オシャレよねぇ。
文字入れ前後の展示も楽しい
お芝居のポスターや書籍など、商業作品の文字入れ前後の展示があって、文字の入れ方もおしゃれなんだよなぁ・・・と、何度もぐるぐる観ました。


オレンジがいいのよねぇ。いろんなパータンがありました。


気持ちがパッと華やかになります。
当時の人々の定点観測動画
パリオリンピックの頃のパリの様子を定点観測カメラで撮影した動画を見ることができました。
「本当に、この絵の世界と同じ服装をしている!」というのが何よりもの驚きでした。
誇張でもなんでもなく、リアルでゴージャスなんかーい!と。
こんなにおしゃれな服装でお出かけしている人々がわんさかいた事実におののきました。
このすてきな展示空間に動画もありました。
ロートレックのオレンジ


オレンジ色×黒の組み合わせでもジャイアンツにならないロートレックの線。


日本の昔の映画もキャバレーのシーンがあるものは、こういうデザインの影響があって、今でも観ているとワクワクします。
気高くユーモラスで、人間くさい見栄が魅力的に見える線画を浴びるように観て、感心しながらニヤニヤが止まらない。タイムトリップ感が最高の展示でした。