うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

バンコクで受けた、痛ぁ〜い痛ぁ〜い「頭&肩マッサージ」のこと(肩頭背部按摩)

タイで痛いマッサージを受けてきました。

午後2時くらいに受けて、その日の夜までは感じたことのない筋肉痛のような感じだったのですが、24時間後にはまた欲しくなりました。なにこれ。

 

▼マッサージを受けに向かった場所はこちら

 

 

わたしが受けたのは「肩頭背部按摩 Head and Shoulder massage」と書いてあるメニューで、1時間やってもらいました。

チェンマイでマッサージを2回受けた時から、ずっとこのメニュー(頭首肩)が気になっていました。

 

バンコクに住む友人にそのことを話したら、おすすめされるどころか「わたしはそのメニューがよくて、いまとなっては1時間じゃ足りなくて90分やってもらってる」とのこと。

ならば! と思い、友人に教えてもらって出かけてきました。

 

 

お店の名前はNuad Dee

チャオプラヤーエクスプレスボートの S2 Wat Warachanyawat」という船着場からまっすぐ歩いて、左右にたくさん車が通る車道にぶつかる角にあります。

 

バス停(Bangkok South Kwaeng Court)の前にあった、この看板のお店です。

地図でバス停にピンを立てたリンクはこちら

 

 

ここからは、各体位とほぐされた部位のメモを参考に書きます。

仰向け横向き左右腹ばい長座の各体位と、4つの体位でほぐされた箇所・強度の記憶を描きました。

 

 

1:仰向け(シャバーサナの状態)

腕の付け根と手のひら、腕の内側を多くほぐされたと記憶しています。

この時点では、まだテレ~ンとしていることができました。

マッサージをしてくれたのは20代に見える男性で、ものすごい力でした。

 

 

 

2:横向き・左右(ワニのポーズで手を広げていない状態)

体位の変更は「ターン!」と言われます。

バリウムを飲んで板の上で転がっている時と同じように「こう?」「あ、こうね」みたいな感じでコミュニケーションをとります。

腕の外側をやられているあたりから、意識的に呼吸をして緊張しないように、なるべく自分で硬くしないように、受け身のスタンスを探り始めました。

わたしの上腕の外側を、施術者の前腕の骨がゴリゴリ、みっちりスライドしてくる感じでほぐされ(?)ます。

神経すべてが起きているかどうか、早朝に全室の部員を起こしにくる鬼コーチみたいな感じの仕事っぷり(イメージね)。

 

 

 

3:腹ばい・うつぶせ

通常のマイルドなマッサージであれば、よだれの事故を気にする体位ですが、これはもはや試合。

ひたすら受け身を取り続けるべく、呼吸で緊張を追いやりました。この頃には、こっちから硬くなったら負けだ、みたいなマインドになっていました。

 

 

 

4:長座

いよいよ最終ラウンド。ここでは「ターン」以外の会話がありました。

「ストロング」と言われました。

待ってた! その問いを。すかさず「ストロング」と答えました。

そうしたら、「オオウ。ストロング」と返ってきました。

噛み合いません。

 

 

<わたしの想定>

先方「(痛そうにしていますね。このマッサージは)強いですか?(痛いですか?)」

わたし「強いです!(痛いです!)」

   (少しやさしくなるかな・・・)

 

 

<現実>

先方「どえらい凝ってますね(あなたの凝りは強いですね)」

わたし「でしょう! 凝ってるんです」

先方「おお。こりゃあ凝ってますぜ!」

  (強さは変わらず)

 

 

 

<結論>

理論に従って施術は進む。

 

 

 

施術の施は「ほどこし」。=効果が現れるように物事を行う。

セオリー通り、順番通りに進んでいきます。

そう。それがよかった。

 

 

 

ここからは全体を振り返って印象深かったことを3つ書きます。

 

1:末端から始まり、脚にもしっかりアプローチ

先の図の1のときに末端と腕の付け根のリンパのところ、2のときに脚と股関節もしっかりやられていて、血流をしっかり心臓に戻していくような、そんな流れに感じました。

ヨガのアーサナの順番を組み立てるときもそうですが、先に下半身をしっかりやっておくというのは、とても興味深い流れでした。

 

 

2:首の痛みの左右差がすごい

ここまでみっちりやられると、左右差がよくわかりました。

長座の体位になってからは、ずっと右の首のほうが刺激を格段に多く感じていました。

「首」はパンデミックによる「自粛」生活の頃から、その影響を如実に感じてきた部位です。

日常での行動で背骨を動かす回数が減ると首が凝る。

目の疲れとや姿勢の固定とは別の理由による影響の蓄積って、首にくるんだなと思ってきました。

 

ヨガでもわかると言えばわかるのだけど、ひたすら受け身で強い刺激を受けてみることで、その違いと痛みをより客観的に受け取ることができました。

 

 

3:呼吸に意識を向けながら耐えた甲斐があった

慣れてくると寝ることもできるのだと思いますが、この痛みに意識を持っていかれすぎないようにするために、血のエネルギーを一箇所に持っていかれないように、「リラックスしたほうが効くのだから」と自分に言い聞かせながら過ごす時間が、まるでヨガでした。

あんなに痛かったのに、24時間後には首がなめらかになっていました。

 

 

 

日本でこの強度でいきなりやったら苦情が多そうだけど、行ける距離にあったら翌週に必ずリピートしてたな・・・と思いながら日本に帰ってきました。

1時間150TB(約600円)のメニューで、これだけみっちりやってもらえちゃうんだもの。

腕の付け根と外側に刺激を与えると頭がゆるむのも、ヨガですでに感じていたところ。

タイマッサージの理論(身体宇宙観)に興味がわきました。

 

 

▼この旅のまとめはこちら