うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

夜市 恒川光太郎 著

月曜と火曜は仕事で東京を離れていたのですが、その移動中に仕事仲間が貸してくれた小説(角川ホラー文庫)を読みました。普段ほとんど小説を読まないので、たまに読むとものすごくリフレッシュできます。
この文庫には「夜市」「風の古道」という2つのストーリーがおさめられています。はじめの「夜市」が面白かった。まったく別の題材に変えても展開できる、ロジックそのものがおもしろい。
「うまいこというなぁ」という表現がたくさんあるわけではなくて、そこはひかえめ。でも、「選ばれている頻出単語」にはすごくその世界の色がある。
なんでも手に入る「夜市」には、人間は三回しかいけないルール、そんな「夜市」で展開していくストーリーなのだけど

あんたたち人間は、この市場には三回しか来られないんだ。何度でも際限なく来られるとなりゃあ、人間の煮えたぎるような欲望も薄まっちまうと【夜市】はお考えよ。冷やかしはお呼びでないからさ。

とね、こんな感じなのです。


たまには小説もいいですね。

夜市 (角川ホラー文庫)
恒川 光太郎
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