うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

初めて買ったマントラCDは、ジョージ・プロデュース

マントラ・チャンティングのCDを、インドで初めて買いました。日本のお経&真言のCDは何枚も持っているのだけど。
早朝にチャンティングと瞑想をしていた「The Divine Life Society」(シヴァナンダ・アシュラム)と、ラジェンドラ先生が毎朝のクラスでチャンティングする何曲ものマントラ(毎日最初と最後に毎日違うマントラ・チャンティングをやるのでかなりの曲数)を聴くうちに、「落ち着きスイッチ」のようになった。
「南無大師遍照金剛」「のーまくさーまんだーばーざらだん……」などの真言も大好きだけど、サンスクリットはニョニョロとしていてかわいらしいです。


店頭で見ていても自分の欲しいマントラのタイトルがわからない。店員さんにマントラブックの歌詞を見せて「これが入っているのが欲しいんです」とリクエスト。
「ああ、これね」なんていいながら、店員さんがパソコンで検索して、「このアルバムに入っています。CD-Rに焼いて売ることができるよ」と提案してくれました。その曲が入っているアルバム1枚。50ルピー(105円)。MP3を焼いた模様。
CDタイトルをマジックで書いてくれたのですが、「簡単でいいので、曲目も書いてもらえませんか」と言うと、せっせと書いてくれた。ありがたや。(その店のことが書いてある日記



さっそく帰国してそのCDを聴く。

なんか、すごくいい感じです。

そして、それは、ジョージ・ハリスン(George Harrison/ビートルズのね)がプロデュースした、Ravi Shankar(ラヴィ・シャンカール)さんの作品でした。特に女子は、「ラヴィ・シャンカールを知らなくても、ノラ・ジョーンズは知っている」という人が多いかも。ラヴィさんはノラさんのお父さんです。


このCDは「Chants Of India」というタイトル。アーティストのクレジットはRavi Shankarさんだけ記載されているのですが、ジャケットにはちゃんと「PRODUCED BY GEORGE HARISSON」とあります。ジョージはボイス(歌とは区別されたボーカル)、アコギ、ベース、オートハープグロッケンシュピールビブラフォンの演奏で参加しているそうです。これまでマントラ自体は何度も聴いてきましたが、やっぱかっこええ。サージェントなペパー風味もする。
12月にアップした「ジョージ・ハリスンのアイ・ミー・マイン(I Me Mine)」という記事のほか、うちこはこれまでに何度かビートルズとヨガのことを書いてきましたが、この出会いはなんとも嬉しい。
サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)」の「When I'm Sixty-Four」直前のあの感じが、突然ふわりと襲ってきたりする。ビートル・ヨギにはたまらないサウンド。ちなみにうちこが探していたマントラは、5曲目に入っている「Sahanaa Vavatu」でした(歌詞がすき。マントラの歌詞については後日書きます)。


ここまで読んで、それ欲しい! と思う方も多いと思います。
廃盤なので、Youtubeほかいくつか聴く方法を提案しつつ、めずらしく楽曲の感想などつけてみますよ。
CDだと残念ながら値上がりしていて、高い(邦版と輸入版、いちおうリンクつけるけどね)

チャント・オブ・インディア
ラヴィ・シャンカール
EMIミュージック・ジャパン (1997-11-19)
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おすすめ度の平均: 4.5
5 ヒンドゥー大好きな人必見。スピリチュアルなチャント!
4 芸能の起源を想う
Chants of India
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ダウンロードサイトなら、1曲単位から適切な価格で買えます。
ひとつは、
listen.jp の「CHANT OF INDIA」


もうひとつは、

★楽天ダウンロード「CHANT OF INDIA」


DRM保護のWMDファイルなので、iPodなどで聴きたい人はダウンロード購入した後にいったんパソコンからCDに焼いて、AACやMP3ファイルでインポートする必要があります。(パソコンの使い方サポートブログではないので、さすがにこれ以上のことは質問しないでね)
ほかにも、このテの扱いに慣れている人は、海外サイトのほうがMP3提供が見つけやすいかも。


全曲は聴けないけれど、世の中には親切な人がいっぱいいて、Youtubeで聴くことができます。
見つけられたものをピックアップしたので、まずはここでお楽しみください。
ロッキン・ヨギによるマントラ&楽曲解説つきでお届けしますよ。
CDの曲順ではなく、「俺が語りたい順」でいきます。(音楽の話の時は、ついオスがでてきてしまいます)


まずはこれ!

11曲目の「Mangalam (Tala Mantra) 」
収録されている楽曲の中でいちばんダンサブル。Omの入り方もいい。
めちゃくちゃカッコイイです。うちこのベスト・ワン。
歌詞のメッセージもすばらしく、いろいろと思うところがあったので、別途この曲にフォーカスして記事をアップします。


次はこれ。

15曲目「Prabhujee」
長くてゆったり繰り返すんだけど、クセになる脱力リラックス感。
「Prabhujee」が「バブジー」に聞えるせいもある。
そして、「I never saw」とか、「バブジ〜♪ 寺、角ぉ〜」と空耳したりする。
日本で言うとね、なんか「昴(すばる)」とか「蛍の光」のような、あの感じ。
最後に肩組んで揺れちゃいそう。キャンプ・ファイヤー向きです。


次に

2曲目の「Omkaaraaya Namaha」短くて覚えやすいです。シンプルに、いい。
「The Divine Life Society」の朝のチャンティングで聴いた気もする。


どんどんくるよー

1曲目の「Vandanaa Trayee」。DevaとNamaha、Dhayaの響きが多くて、神様度高い。
目覚めにいい感じでもあり、シャヴァーサナから起きてクロージングする頃、クラスの終了時に利用されるといいかも。



6曲目の「Poornamadah」
インドといったら、こんな感じを想像してたわよぉ〜、的な、期待を裏切らないメロディーライン。
Om Shanti が高頻度で登場します。Om Shantiで締まります。



4曲目の「Asato Maa」。マントラ始まるまでが長いです。
これは、聴いているとエア・ラジェンドラしちゃうくらい、ラジェンドラ先生の歌声が印象的で覚えてる。
マントラ自体も後日紹介することにしましょう。「道は拓けた!」みたいな晴れ晴れしい内容です。
なのに、メロディーは「時代劇の疑惑のシーン」や、寺山修二監督の映画「草迷宮」を想起させます。
(ちなみにこんときの三上博史さん、気絶するくらい妖艶な美少年でつ)



7曲目の「Gaayatri」有名なマントラですね。
うちこも数種聴いたことがあるけれど、このバージョンはなんとも味わいが憂鬱。すげーいい暗さ!
これもラジェンドラ先生の歌声が印象的で覚えてる。
これまた「時代劇の疑惑のシーン」系。ラジェンドラ先生の好きなメロディ・ラインなのか……
アルバムなら「青盤」買うタイプだな彼は。



3曲目に(One)、14曲目に(Two)として収録されている「Vedic Chanting」
「The Divine Life Society」の朝のチャンティングで聴いた曲。



クレジットの面でグイグイ前面に出てこないところがとってもジョージらしいですよね。
「アイ・ミー・マイン(I Me Mine)」はポールへの皮肉が込められているなんていう説もあるけれど、うちこは、ジョージみたいな「俺が、俺が」ではない男性、大好きですよ。まぁ、あの中にいたら出る場所ないんだけどね(笑)。
ビートルズって、ほとんど名曲じゃんか! って感じで、いまさらどこから聴き始めようかなというヨギの人は、「ホワイト・アルバム」と「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」がヨガ的には親和性の面でツートップなので、そこから手を出してみて欲しいです。次に、「レット・イット・ビー」ね。


▼過去のビートルズ・ネタにもリンクしておきます
●「ジョージ・ハリスンのアイ・ミー・マイン(I Me Mine)
マハリシ・マヘーシュ・アシュラム(跡地)へ
サージェント・ペパーのジャケットに写るヨガ聖者4人の話
「ビートルズ v.s. マハリシ、仲違いの真実」という記事
ビートルズ「ホワイト・アルバム」とヨガ
「ビートルズ伝説」「ビートルズの社会学」