うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

「人は見た目が9割」「『感性』のマーケティング」

先週読んだ本です。一冊ずつ、印象に残っている感想を書きます。

この本は、男性女性どちらか向けに書かれた本ではなく、著者の方が舞台の演出や俳優教育の仕事をされているので、「立ちふるまい学」「人相学」のような要素が盛りだくさんな内容。分析じゃなくてTIPS的なものを期待していたのよ! という人にはがっかりな内容かもしれませんが、マンガのコマ割りの解説なんかは面白かったです。
ためになったのは、7章の「良い間、悪い間、抜けてる間」。
出だしから(引用)「話しかけるタイミングの悪い人が増えてきた。彼らは呼吸が上手くつかめないのである。私は、これはネット社会の影響だろうと考えている。」という一文から始まります。
たしかに、メールやインスタントメッセンジャー(チャット)が浸透している環境では、リアルな「話しかけ」が不自然な人が多いかも。後輩の子が席に来たときに「今、話しかけていいですか?」「って、もう話しかけてんじゃんよ!」なんて会話がよくあります。
出だしがチャット感覚なので、どうもおかしなことになる。
仕事の場面においては「話しかける技術」よりも「話しかけやすい状況をつくる技術」のほうが難しいと思う今日この頃です。プライベートでは「前向きな話だけが話しかけられやすい状況」をつくる技術を研究中です。



この本は、なかなか面白かったです。なんと、158ページに「あなたはさだまさしが好きか」という章があります(笑)。
内容は、ロック好きでフォーク(特にさだまさし)が嫌いだったのに、ギターの上手いフォークソングファンの友人にさんざん聴かされているうちに、フォークソング(特にさだまさし)が好きになったという例をあげて、「顧客の感性を育成する」ことについて書かれています。
矢沢永吉のタオル体験も同じように例にあげられているのですが、これは「相手が当初少々好みでないと感じる部分があっても、いつしか相手をとりこにしていく強烈な伝道力」なんだそうです。
この日記で「さだまさし」と検索するとたくさんエントリーが登場することでもわかると思いますが、とても似た状況が私にも(笑)。わたしの場合は、まっさんの紡ぎだす日本語の伝道力にヤられてしまいました。感度を全面的に信用している友人たちが同じように共感して、さだまさし書籍の読書ブームが起こりました。感性が育成された瞬間ですね。

感性の育成には、二次的なクチコミの伝道力も欠かせないように思いました。