うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

さだまさしアコースティックコンサートに行ってきました

さだまさしアコースティックコンサート
ヨガ仲間とサンパール荒川で行われたまっさんのアコースティックコンサートに行ってきました。
想像をはるかに超える面白さでした。
これはもう、ひとことで語れません。まだまだコンサートは続くので内容は詳しく書きませんが、いきなり出血大サービスのグレープ時代の名曲3曲に始まり、北の国からも、道化師のソネットも。
でも、なんといってもトークです。
この人のすごいところは、「おかしみと悲しみのサイドチェンジのすごさ」これに尽きます。
隣に座っていた友人は私よりもさらに涙腺がユルいので、なんだかずっと泣いていたような気がしますが、間に爆笑が何度も入り、横に居る私もよくわからないことになっていました(笑)。
人は、おかしくても悲しくても涙が出るものなんだなぁ。不思議だなぁ。という、ヒトのカラダの不思議をこのうえなく忙しく体感させてくれる、腹筋と涙腺のエクササイズを受けたような気分です。
そして、トークの後の曲への流れがすごい。なんという構成力でしょう。

客層は期待を裏切らず、親世代のような人が多かったのですが、40代に見える人もたくさん居ました。きっと、みんないろんなタイミングでいろんなきっかけで、そこに集まったのでしょう。
私は、グレープがデビューした歳に生まれたので、昔の話は「生まれた頃の話」として聞きました。でも、ぜんぜん古臭くなくて、面白かった。
そしてなんといっても、観客のみなさんの楽しみ方が非常にニュートラル。もっと、なんというかドメスティックなノリがあるのかと思っていたのですが、ぜんぜんそんなこともなく、観客のみなさんも読解力レベルが高いなぁ、と感心しました。

いちばんすごいな、と思ったのは、客層の世代的にあの長いトークと歌で(3時間です)、トイレを我慢できなくなり、席を立ってしまう人がいるのですが、戻ってきたときに普通にステージ上から「おかえり♪」と迎えて笑いを誘う雰囲気。普通だったらドキドキしちゃうような場面でも「体に悪いからね、無理しないで」といいながら淡々とトークに戻る話術。楽しもうとしている人たちが集まっている場への配慮がすばらしい。

トークについては、書ききれませんし、そもそも書けない。ライブなので、当然テレビだったらこれは話せないよなぁという内容のものが多いので、ちょっとでも「どんなライブなのだろう?」と思う人は行って見たらいいと思います。歌の好き嫌いに関係なく。私も、歌自体好きかって言われたら、本来好みではないので。
でも、必ず心に残るお話が聞けるはずです。そして、笑えます。

そんなコンサートだったので、その後も当然飲み屋で今日の感想談義と、そこから派生する日々のいろんなことの話で時間が足りませんでした。友人はナレーターの仕事をしていて、「いろいろ反省したし、勉強になった」と、いろんなことを感じた様子。私も、人と話をする(歌も歌ってましたが)空間作りや、感じたことを面白く、かつ鋭い感度で限られた時間内で伝える技術には学ぶことが多かったです。

最後に、まっさんのお父様とおぼしき(名札のお名前から)方が、お客様に深々と頭を下げながら出口でみなさんを見送る姿も印象的でした。

たまたまぜんぜん関係ないビジネス本に、まっさんの伝道力について触れられていたことを5月27日の日記に書きましたが、今はなぜ洋楽ばかり聴く私がさだまさしのコンサートに行くのか、自分でもよくわからないままにとても自然な流れなのですが、きっとその「伝道力」が今の感覚にピタッとハマったのだと思います。本当にすばらしかったです。
今日一緒に来られなかった仲間を含めて(ほかにも、伝染中なのです)今、このタイミングでこの時間を共有できる仲間に出会えていることも、本当に嬉しい。それだけでじゅうぶん幸せ、と思いました。そして、後半にそんな歌詞の歌もあって、そのときは一人でジーンときてました。