うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

立つこと、歩くこと、心の装備をはずすこと

秋が日に日に深まりますね。

落ち葉を踏む音が好きなわたしには楽しい季節です。
今年も去年も夏に素足で土を踏むことが少なく、いまは寒くなって毎日靴下を履いているので、素足で部屋の畳を踏む時間も少なくなってきました。

 

裸足で地面を踏む瞬間は、家の中でも自分が立ち上がる生き物であることを感じやすい瞬間です。
わたしが長期休暇になると暑い国へ行きたくなるのは、裸足で歩いている人がいたりするから。あれを見ると、なんかほっとするんですよね。


わたしは初めてベトナムで森へ出かけた時、地元の年配の人たちが便所サンダル(ゴムのカラフルなやつ)で楽しそうにハイキングをしているのを見て、その「人生の楽しみかた」に圧倒されました。
ハイキングといっても、日本なら立派に、なんなら少しハードめなトレッキング・コースです。そこへ週末の楽しみとして、サンダル履きで人が続々やってくる。

手にはシャカシャカのプラスチック買い物袋に入った果物。近所のスーパーへ行くのと同じ装備の人たちが、細い山道でわたしを追い抜いていきました。
明るいのねぇ〜! と思いました。


スリランカやインドの山道では、脛の長い人々が裸足で歩いていました。
それにつられて旅人たちも、日を追うごとに足元が軽快になっていきます。ゲストハウスに転がっているサンダルで少しずつ遠くへ行くようになったりして。
ゆるみながら、たくましくなっている。心身ともに装備がはずれていく。
足首を出すと、気分が解放されませんか。

 

そんな自由な気分を描いてみました。

f:id:uchikoyoga:20211105125332p:plain

「立ってる!」は「生きてる!」という感じがして、好きな瞬間です。
絵は文字よりも装飾なしに気分が表せていいですね。