むかしばなしの続きです。行ってみたら想像以上に広かった成田山新勝寺は、奥にたくさん見どころがあります。
なかでも平和大塔はまるで高野山の根本大塔のよう。なのに周辺はまったく違う雰囲気。幻想世界へ迷い込んだようでした。
額堂・開山堂・光明堂・弘法大師像
額堂(がくどう)は高床式で、空気が抜けていく感じが妙に落ち着く場所でした。
このように。
ここは、裏側が見どころですよ。
関係者の肖像がサージェントペパー状態の木彫り。どういうことだ!
しかも一体一体の姿勢がすごくおもしろい…。首が痛くなるほど見入りました。
こちらは開山堂
光明堂。愛染明王様はこちらにいらっしゃいます。
そしてここから平和大塔へ歩く途中に、じゃじゃーん。
空海様。ぽおぉ~ (*゚ー゚*)
平和大塔と階下の公園
行ったことのある人はわかるかと思うのですが
高野山の根本大塔とよく似ています。高野山へ来た気分になれます。
なんですけど!
これは、ものすごく下からなめるように撮った平和大塔。
なぜライオン。なぜここに。
この写真を撮った場所から下を見ると、なんと
ここはパリなのですか? あたま大混乱。
下を見ればパリ、上を見れば高野山。ものすごいスポットを見つけてしまいました。
釈迦堂と五百羅漢
成田山の釈迦堂はこのお堂そのものが芸術作品。ものすごい彫刻を見ることができます。
仏師・松本法橋良山(まつもとほうきょうりょうざん)、通称・不動金兵衛というかたの彫られた五百羅漢が圧巻です。
全員のポーズ・表情すべてが違っていて、この精度。すごい…。
裏面の扉のほうは、島村俊表さんというかたの彫り物。
調べてみたら、松本良山という人は京都の仏師・山本茂祐の元で修行をし、その後に東京都墨田区の板彫り師・後藤弥太郎の元でも修行をされたとのこと。(参考)
後藤弥太郎さんの作品は川崎市・登戸にある長念寺で見ることができるみたい。また行きたい場所が増えてしまった。
以下は番外編。聖天堂近くの広告の数々。書体がよかった!
昔の人の名前って、見てるとおもしろいな…。石に企業ロゴを忠実に彫るって、なんかすごく贅沢。
あっという間に夕暮れ時になってしまいました。
帰りに、写真右側のお店「鳴門鯛燒本舖」の鯛焼きを食べたら、めちゃくちゃ美味でした。新勝寺を出て左に少し歩くと見えます。
成田山新勝寺の敷地内は書道美術館もあり、ほんの数時間などあっという間に過ぎゆくスケールでした。
▼公式サイトの境内マップ