うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

沈黙のWebマーケティング Webマーケッター ボーンの逆襲


知人から「どうやったら検索で見てもらえるか、むずかしくてよくわからなくて…」と質問されることが多いけど、そういう人にすすめたい。わかりやすさの点ですごくおすすめだし、初心者向きの本なのに、最後にこの本のタイトルの理由(成功談で嫉妬を買ってもしょうがない)が語られるのは、初心者じゃない人にもすごく親切。
内容は楽天市場のノウハウのような浪花節感があるけれど、ブログとSNSの時代になってからのSEOは、実際こういうことなのだろう。日本人のメンタリティに沿って、日本語のSEOはなんかクールじゃないけど、そうなる。と思いながら読んだ。

論理的なコンテンツの上に、感情的な演出を加えよう (中略) どれだけ論理的に説明されても、「なんかイヤ」、「なんかダサイ」という感情は止めることができません。(111ページ)


センスのよいセールスページには、ロジカルでエモーショナルな美しさがある。(151ページ)


エピソード記憶NHKのプロフェッショナル を例に)(160ページ)


不安を取り除くための客観的情報(お客様の声、権威のある人からの紹介文、入賞実績など)(162ページ)


人は誰かとコミュニケーションをとりたいがためにリンクを張る(280ページ)

このあと305ページで欲求を刺激するコンテンツのパターンを【「自己顕示欲」を刺激する】【「所属と愛の欲求」を刺激する】に分解して説明している部分を見て、ああなるほど最近のキュレーションメディアというのはこういうのが多くなるわけなんだなと思った。



"funny” なおもしろコンテンツは作り手のセンスが問われ、外したときのダメージが大きいが、 ”interesting” なノウハウ系コンテンツは中長期的に支持されやすい。(312ページ)


多くのTwitterユーザーは基本的には「自分のこと」にしか興味がありません。(中略)まずは聞き役に回り、相手のコンテンツを評価する。そうすれば、あなたの存在を意識してもらえるようになります。そして、返報性の原理が働き、フォローしてもらえたり、あなたのコンテンツがシェアしてもらえる可能性が出てくるのです。これは現実社会とまったく同じです。(366ページ)

テキストを読めない人を量産する流れになっている。ということ。


マンガの部分はウェブでも公開されています
ソーシャルの部分は情報と感情を右から左に動かしているだけの人をどう利用するか、みたいな内容でもありました。


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