うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

ウォルト海ディズニー寺くまの子道


前回の参拝後、「海側へも詣でますか」ということになり、またヨガ友のピロたんと、こんどはシーへ。その間、彼女はオリエンタルランドの経営本まで読むメンタル調整っぷり。わたしより何倍も本気ぢゃないか! その本気が伝わったのか、このたびの参拝以後、メディア制作のお仕事をしている彼女の元へディズニー関連の仕事ばかりが来るとのことで、その霊力にあらためておののいております。
パンフレットの隅々を読みながら、フムフム、と散策してきました。



海側の参拝所へ向かう電動籠のなかにある、このつり革に鐘がついていないことに違和感を感じるほどの参拝モードです。


シーのほうは2度目なのですが「ビールが飲める」ということしか記憶しておらず、ここが熊野国であることをすっかり忘れておりました。そういえば、この国にはお大師様を超えんばかりの存在が。超えるというか、共存しているのですが、一部はネズミよりもクマ優勢な雰囲気なのであります。
シーでは、その訴求力をずっと観察しながらの散策になりました。





えもしれぬ「やわらかさ」からくる、余裕のたたずまい。
僕キャラクターだよ! 人気者だよ! という気負いがまったく感じられない、熟練の翁のようであります。





力ない口角かつ眼ヂカラにも気合がないのに、この訴求力。というか、口角あるのか? ないのか。





新進若手女優を励ますベテラン女優のような、落ち着きとやわらかさ。(ふわっふわぁ〜)





ここへ立ったときに、同行者のピロたんがつぶやきました。
「うちこちゃん、これ、まるでアレのようよ」
「ああ、これね」(携帯の画像を見せる)
「そうそう、これ!」
老夫婦のように語らうわれわれの共通イメージは





4月8日の花まつり灌仏会)。





お釈迦様の誕生日に、甘茶をかけるアレです。




グッズショップに、



こんなものがありました。
ここに「同行二人」と刺繍してあったら、迷わず買ってしまったことでありましょう。




今回行ってみて、ひとつ気になったことがありました。
以前はところどころで出没していたキャラクターたちを、ちっとも見かけないのです。
と思ったら、いまは「会いに行けるアイドル」なスタイルになっているのですね。





グリーティング・トレイル。ライトに照らされた待ち時間の表示。このムードがなんともいえません。
なんでこういうことなってしまったのか、と思っていたら、公式ウェブサイトに「キャラクターのサインについて」というページがあり、「肌にサインを求める人」がいるんですね。およよ〜。「キャラクターのイメージを損なう」ことを求められるかもしれない場所へ、おいそれと出て行きにくいよと。そらそうだ。




わたしがこの夢の国を総本山のように感じてしまうのも、わたしのなかでは至って自然な心の反応であったとしても、これまたイメージを損なっているのでありましょうか。ごめんなさい。
「キャラクター」というものの存在環境も、この無常の世の中で変化をしている。キティ師匠のようにどこまで魂を売るかのギリギリのところへチャレンジする存在もあれば、身体動作の限界に挑むガチャピン師匠のような姿勢もあり、その両方をとんでもなく俗な方向でこなすドアラ師匠のような輩もあり、ひいては地方へ行けばとんでもないのがごまんといます。
ディズニーさん、大変だ。だって、ほかのみんなとちがって日本発じゃないんだもの。ライセンスビジネスで夢を売り続けていくことの大変さをしみじみ思いました。中国は別の方向(肖像の造形を守る)で大変そうだけど。



そんな矢先、こんな記事を見つけました。
東京ディズニーリゾートで撮った写真はTwitterに投稿できない? Q&Aに追加された1文の意図は」(リンク先:ねとらぼ)
インターネットとソーシャルメディアの普及もこれまた無常のひとつ。難題です。



いっぽうで、ビジネス視点ではこんな記事も。
なぜ、東京ディズニーランドは飽きられないのか? ― 情報をコントロールして「飢餓感」をうみ出す方法」(リンク先:ダイヤモンド・オンライン)



前回の参拝からそうでしたが、われわれは完全にこういう視点で市場調査に行っています。オリエンタルランドは、誰もが認める日本のマス・エンターテインメント・サービスの頂点にいるから。われわれの想像で思いつく懸念への対応はすでにトライ&エラーが繰り返され、「夢を最大限に実現するギリギリのバランス」を毎日考えている人たちがいる。これもまたひとつの、はたらく大人たちにとっての夢のカタチです。日々サービス業を営みながら、総本山の存在そのものに励まされている大人がたくさんいることでしょう。
童心にかえって楽しむもよし、思いっきり大人のまま楽しむもよし。深遠な夢の国の内なる世界をかいま見て、なんというか……「がんばれ日本のディズニー!」と思いましたです。



最後に普通の感想を書いておきますね。
ディズニーシーの最大の見どころは、ハンガーステージの空中パフォーマンス「ミスティック・リズム」。これを猛烈にプッシュします。躍動する身体エネルギーに満ちた、すばらしいダンス・ショー。



うちこ:こりゃまた練習のモチベーションがあがるってなもんだね!
ピロエ:猿の人、みんな女性だったもんね!
うちこ:わたしあの猿になりたい!(←マチャアキ孫悟空に憧れたときから成長してない)



最後はおもいっきり童心にかえって楽しんできましたよ!
な〜む〜