わたしは日本の柴犬のなんとなくヌケてる感じがとても好きなのだけど、インドの犬はもう少しスマートで、完全に人との暮らしの中で弛緩できている。かっこいい感じがします。
でも、争うときは争う。なわばり意識があるんですよね。
ガンジス川沿いのキャンプ場の犬は
ネイルも赤く塗ってあって、人間と一緒にディワリを祝っていた。
ディワリというインドのお祭り(日本の正月みたいなかんじ)のときは、こんなふうにマリーゴールドの首飾りをつけられた動物をよく見る。
たまに
ドキッとするほど死んだように寝ている犬を見る。
安らかすぎる表情。
2年半ぶりに顔を出していたゲストハウス「Sarika」の犬はざっくり毛を切られていた。
かわいいとか言ってられるのもこれまた人間のエゴで
ガンジス川を上流に向かって歩いていくときに、黒い犬たちと一緒に歩いていたら
そこで、挑発的な事態が発生……
二匹のうち、やっちまいがちなほうの犬です。
あーあーあーあ。
でも片方の黒犬は、「いちおう対応している」というたたずまい。
こういうとき、どちらの犬を見ても、「こういう人って、いるよなぁ」と思うんです。
いろんな動物がいるけれど、犬は人間に似ている気がします。
人間より賢いと思うのは、弛緩できるときに弛緩できちゃうこと。
睡眠の技術は格段に上だと思う。生きかたを知ってるね。