うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

読者さんから身体漫談生ブログでいただいた質問への回答

ドアラ師匠は偉大
関東で、ヨガをまったくやったことがない人向けの身体漫談(生ブログ)をやってみました。
写真のドアラ師匠は、「むずかしいバランスの中でも常にユーモアと余裕を忘れない姿勢」の象徴です(強引・笑)。

まったくの初心者さん向けに身体ネタを構成するのは初めての試み。今日はそこでいただいた感想・質問の中でも、広くみなさんに共通するであろうことについて書きます。
その時はこんな感じで考えてみました。このブログ上での呼びかけは、こうでした。

一般にいう「ストレッチ」や「バランステスト」に毛がはえたような動きをベースに、身体に意識を向けるときのポイント、ヨーガ視点で「整えるべきポイント」をどう見るか、という説明をします。普段なんとなく「身体を動かさないと、ヤバいなぁ」と感じてはいるかたに「家での何気ないストレッチ」や「信号待ちでふと気になる立位状態で意識すること」へのヒントを、一緒に動きながらお話します。

こんなかた向けに構成しますが、経験者ももちろんOKです。

  • 自分の身体の癖を知りたい人
  • 体がカタいと思っている人
  • 心がカタいかも、と思っている人
  • 頭がカタいかも、と思っている人
  • ストレッチやヨガやピラティスなど、そういうことをやってみようと思っている人
  • ヨガを何度かやってみたけど、時間のあるときに10分でも、家でひとりでできるようになりたい人

数日の告知でしたが、目ざとくかつモノ好きな方が集まってくださいました。
女性はほとんどがヨガ経験者でしたが、男性の何人かはまったく、もしくはほんの少しだけやったことのある初心者さん。90分、参加読者のみなさんと一緒に動いてみました。会ってみてのお楽しみの「漫談」だったので内容は詳しく書きませんが、伝えたかったことに対して嬉しい感想をいくつかいただきました。
それについてのわたしの考えを書きます。


体の左右の偏り(歪み?違い?)を重点的に見つめる良い機会になりました。

見つめてもらって、きっと身体もよろこんでますよ。


左右だけじゃなくって前後の歪みや癖ってのがあるんですね。
前面に気を付けながら背面にもしっかり呼気をいれようとすると、ついつい横にばっかり広がってしまっていたのを再確認。

首・膝・腰をキーにした歪みのほうが書きやすい(説明しやすい)ということもあって、世の歪み談義もそっちの話が多いのですが、せっかくみなさんと一緒に動ける機会だったので、「肺の動きとその格納庫である胸郭の存在を、どーやって意識してもらうかな」というのが、わたしのひとつのテーマでした。ここは、気持ちと連動することも多い部分なので。「ついつい横に」というところまで感じていただけたのが、うれしいな。


からだのためにできることってたくさんあると思うのですが、ああやって癖を見抜くこともきっとすごく大事ですね。
今後それを意識してからだを動かす、、、というところまでの把握・理解にはいたりませんが、なんかちょっと、からだに対してのある種のいとおしさみたいなものを覚えました。

最後の一行がうれしいなぁ。そう、そういう時間にしたかったのでした。


腹筋たりないぶん「首」と名のつくところに力が入っちゃう、というのはつくづく実感でした。

このかただけでなく、あらゆる局面で該当するかたのお名前をバンバン呼ばせてもらいました(笑)。実感してもらえてうれしいです。


ウナギのタレよろしく、もう自分で味の調整でできるようになったらと思ってます。

表面的なところでなく、わたしが伝えたいことをよく読んでくださっている。うれしい〜。



がっちりめな質問もいただきました。ふたつ紹介します。

【質問1】からだのねじれは病気のもと、だから直したほうがいいと考える人が多いと思うのですが、この考えに対するうちこさんのスタンスはどうなのでしょう。
からだのクセはどこまで許容できると考えていらっしゃいますか?

いくつかの流れがあって

  • ルート1:こころがねじれて→体がそれをラクにするように形を変えて→こころがどんどん甘える(麻薬)
  • ルート2:こころがねじれて→体がそれをラクにするように形を変えて→偏りに気づく(気づき)→チューニングする
  • ルート3:こころがねじれて→体がそれをラクにするように形を変えて→偏りに気づく(気づき)→そのままずるずる
  • ルート4:生活姿勢が変わる→容器(姿勢)にあわせてこころが変わる→こころが容器にあわせてラクになる
  • ルート5:生活姿勢が変わる→容器(姿勢)にあわせてこころが変わる→違和感で不安になったま(危険)
  • ルート6:生活姿勢が変わる→容器(姿勢)にあわせてこころが変わる→違和感に気づく(気づき)→チューニングする


たとえばこういうパターンがあったときに「チューニングする」という選択肢があったほうがいいよという思いで、わたしはヨガを紹介しています。チューニングとまでいかなくても、たとえばマラソンでも登山でも「換気する」みたいなことにはなると思っています。
なので、身体の癖は「麻薬」のところはさすがに手を入れたほうがいいと思うのですが、「危険」まではけっこうよくある話。わたしも「危険」まではいまでも普通にあります。でもそこで、すこし身体をロジカルに冷静に観ることができると、だいぶ違うんじゃないかな、というのがわたしの日ごろの考えです。


【質問2】左のアバラが下がっているといわれました。
下がっているのはどうもよくないようですが、どうよくないのでしょう?

肺の使い方で格納庫がそういう形になっているという見方をしているので、肺の前面は右でばかり呼吸をしているのかな、という判断でした。下がっているというのは、肺と同じく格納されている胃が下がっているのかなという推測です。胃は左側にあります。
いわゆる猫背やストレートネックとお見受けするほどの姿勢ではなかったので、肺を大きく使うことでもっと身体全体が元気になるのではないかな。あるものを使っていない(肺の容量のこと)のがもったいないのと、それが気持ちに影響してしまったらなおさらもったいないと思っての生コメントでした。





質問のほか、なんというか、、、
このブログの読者さんらしい「懺悔?」コメントが届きました。

左とん平ネタ」でリアクション鈍かったのは、世代詐称ではなく、
「あれ?西田敏行?」と逡巡していたためです。。すみません。。

身体漫談なのに、なんでこんな話してんのかというと、わたしのヨガ漫談は、動きながらも昭和な息抜きがいっぱいなのです。
2コマ目の回では最年少25歳のお嬢さんが……(オロオロ)。アーサナ中も「ネタがいちいち古くてごめんなさい!」というわたしに、「いいえ〜(ニヒヒな顔)」とやさしくお相手してくださいました。ヤング読者さんの、おおらかな参加スタンスに感謝。
そうそう。あと、キリスト教じゃないので懺悔しなくていいですよ(笑)。ヨーガなので、「あの時一瞬、わたしは若ぶりたかったのか。どうなのっ?! 本当の心根は、どうなのっ?!」と内観してください。




最後に。
なんとも勉強熱心なかたのコメントが嬉しかったです。

帰って少しブログを再読したら、以前よりは理解できたような気がします。
文章だけでは何となく分からなかったり、自分の文脈で読んでしまったりするところが、その表現を目の当たりにすることで、少し修正されるようです。

文章と写真では限界があるなぁと思って始めた生ブログなので、こう言っていただけるとその気になります(笑)。




今回は、わたしのなかでのひと区切り。ずっとやってみたかったことを、少しだけ試させてもらったような生ブログでした。年内の活動は終了し、わたしの生ヨガ伝道活動はこれから長いお休みに入りますが、その間に今後みなさんにヨガのことをどいういう形で伝えることができるか、絵を描いてみたり図を描いてみたり文章を書いてみたりしながら、じっくりゆっくり考えたいと思います。


来年は、「悲しいとき〜」とか「頚椎2番が硬いとき〜」とか言いながら、絵をめくっているかも……(←ちょっとだけ古いのがポイント)。どこまでも自由に考えます。
今後みなさんにどこかでお会いできる機会がありましたら、そのときはよろしくお願いしますね。



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