10日間くらいかけて講義を受けました。10日も見てたので、もうすっかり生徒気分です(笑)。
うちこはこの日記にも登場するヨガ仲間たちと、よくこの講義に出てくるような話をしています。特に解剖学と意識しなくても、「○○さんは、どうしてもあれ以上はいかないよ。聞いたら、もう行ける気がしないって」「○○さんも、まったく同じ形のところで詰まるね」「男の人は、膝下のところがつっかかるから、膝を後ろに持っていけないみたい」「強くプッシュすると過伸展になっちゃう。あぶないあぶない」といった会話です。お互いに研究しあうこともよくあります。「もう腰では限界が来ているから、胸を出すほうに意識を持っていったほうがいい」「姐さんのあの身体の持ち上げっぷりを見ると、筋肉とかパワーは関係ないとしか思えないね」などなど。
このDVDでは、ヨーガのアーサナで発生する『圧迫』と『伸長』にフォーカスして講義されています。うちこたちが話しているときに使う「もう行ける気がしない」「詰まる」「つっかかる」というのが『圧迫』で、いろいろなことをあらためてしっかり確認できる内容でした。『伸長』は、「ここが伸びない」という感覚なので、初心者の人でも感じやすい。このDVDではさらにその先について説明されています。これを見ていてためになったのは、そのほかに講義された『比率』と『配置』です。『比率』は、骨の長さと可動域の違いによる各人のアーサナのできかたの違い、『配置』は、重力との関係性による各人の違い。
これ全部見た後に「まとめ」の章を見ると、「えーこれ、3年B組だっけ?!」と思い違いをしそうなほど、ウルっとくるいい話が待っています。登場人物めちゃめちゃ外人ですけども。
わたしが、「ああ、素敵」と共感したフレーズは「膝が床につくかは瑣末なことだ」となにかのポーズの説明で言っていたこと。うちこも結跏趺坐(ロータス)のときに「脚が両方組めるかどうかはどうでもいいので、お尻の骨をまず左右しっかり感じましょう」と言ったりするのですけれども、脚を組むことが目的ではないですからね。全般、そんな感じでのめり込んで見ちゃいました。
Youtubeでさわりを見ることができます。
章も内容もすごく充実しています。今日はその中でも「大腿骨」の章で出てきた「内旋」と「外旋」について、ちょうどいいパートナーと道場で会えたので、実例の写真を撮ってきました。黒ヨギ&白ヨギです。ユッキー(黒)は、うちこ(白)ができないことができて、うちこには簡単なことがユッキーにはできない、ということがけっこうある。
▼まず、内旋の黒ヨギと、外旋の白ヨギ、内股の図。
ユッキーは、このままくるりと脚を前方に伸ばすことができます。うちこはもうこの時点で半泣き。
▼次に、内旋の黒ヨギと、外旋の白ヨギによる、バタフライ(合蹠=がっせき) 。
ユッキーはもうここが限界らしい。うちこはこのまま持ち上げて抱っこ、とかも平気。
ほかにも以前、蹲踞坐(そんこざ)というポーズについて書いたときも同様、それぞれにできることと、できないことがあります。
このDVDでは、「限界を知って、それにこだわらない。同じ形にする必要はない」ということを、ロジカルに説明してくれます。そして感動の「まとめ」の章では、「限界を知れば、もっと広がるヨーガの世界」について、素敵な訓示が待っています。ポール・グライリー先生、素敵です。(ヨガ・フェスタで来日されるそうですね。ちなみにヨガ・フェスタへは行ったことがなく、今年も予定の都合が合いませんでした)
うちこはポイントがいっぱいたまるYahoo!のスタイルデポ(禊の歯ブラシ買った店)で買いましたが、アマゾンにもあるようなのでいつものように下にリンクをつけておきます。
▼これも以前紹介しました(この二つを比べると、DVDに軍配が上がるなぁ)
(本)Yogaに役立つ解剖学 アーサナでのケガを予防する