先日「T字バランスは、性格が出るよね〜」という日記を書いたのですが、そのときに書ききれなかったことを補足。今日道場でめぐこに会えたので、また悪い見本をやってもらおうと思ったら、なんと今回伝えたかった「悪い見本」ができず。「む、無理〜。ごめん、できない〜」と謝られました(笑)。
今日は「反り腰」「外足重心」のことを書きたかったのですが、めぐこはあまり腰が反らない人なのでした。困っていたら、「わたしできますよ!」と受付嬢のチヒロちゃん。そうだそうだ、彼女は反り腰なのだ。彼女もそうだけど、ダンサーの人は反り腰の人が多い気がします。華やかな姿勢の代償といえるかもしれません。
はい、そんなわけで、今日は「反り腰」「外足重心」にクローズアップしますが、いずれもポイントは和風で「丹田」、インド風で「バンダ」です。
【1】反り腰の話
まずはめぐこ姐さんのお手本を確認
はい鉄板でましたー。
よくある「反り腰」のパターンをチヒロちゃんがやってくれましたよ。
はい「ポニョさん」でましたー。
この状態で立つ時点で、じゅうぶんなバランス、筋力、そして丹田力もお持ちなのですが、うちこがよく「あばらを閉じて」というあたりのあの辺(ポヨヨ度が残ってしまうゾーン)は、「上のほうのバンダ」領域。丹田はわりとピンポイントで下のほうをさす表現に使われることが多いので、「上のほうのバンダ」。この傾向は、結跏趺坐(ロータス・蓮の花のポーズ)でも全く同じことになります(これについても後日書きますね)。
このめぐこ姐さんを見て、「鉄板つくるぜ!」とか思わないでください。実際会ったことがある人はわかると思いますが、「鉄板」なんて言葉が1ミリも想像できないくらい、まろやかなお姐さんです。「攻略」的な気持ちは、ヨガの取り組み方としてよろしくない。もっともよろしくない。
・・・そんなときは、いつもの妄想を使ってください。
「四人のコビトさんが、わたしの手足と首根っこをいっせいに引っ張って遊んでるの! ギャー! やめてぇぇぇー!」
白雪姫気分でひとつ。
ちなみにこのときに必要な力は、ガス抜きのポーズでも育成できます。こっちのほうが楽ですね。
【2】外足重心の話
これはもう写真だけでわかりそう。
▼拇指球使えてる場合
腰のラインがまっすぐ。
(ちなみに、立っているほうの足を内股にしてしまうともったいないです。半分以上の人がそうですが、このチヒロちゃんもちょっぴり内股)
▼よくある外足重心のパターン
うちこも、その日の丹田力が在庫切れのときは、少し斜めになります。そのくらい、これは難しい。「こういうことか」というのだけでも、ご参考です。
このポーズの修練だけでどうこうできるものではなくて、普段の生活から気にしていかなければいけないくらいだと思います。O脚でない人でも、以前紹介した「木のポーズにひと工夫で、O脚にアプローチ」をちょっとやってみると、その重心の度合いが確認できるかと思います。立って行なう弓のポーズ(これの、足首をもってやるアレ)で、軸足を内股にしてしまう人は、この傾向が強く見えます。そういう、細かいことの積み重ねが大切かも。
さっきの「白雪姫妄想」のようなイメージとしては、「大きな四角いテーブルの中身になりきる」。これです。江戸川乱歩の「人間椅子」を読んだことがある人は、2秒で理解できますね。そうです、あれです。本を読むのが苦手な人は、清水美砂さん主演の映画が傑作ですので、そちらもおすすめです。(文章の怖さの描写が、ものすんごいところをくすぐってくる)
無題
不気味なタイトル
「人でなしの恋」もお薦め
今回書いた2点は、どのポーズにもそのエッセンスがあったりするのですが、この「T字バランス」は、その人の持つ癖がいちばん見ていてわかりやすい。やってみるとその難しさに驚いて気づく、魔法のポーズです。そして、性格も出る。
沖正弘先生が「冥想ヨガ入門」の「179ページ (6)脳の働きと腹力」で脳の新層、古層と丹田の関係について書かれていましたが、「性格が出る」ポーズだからこそ、「精神力」にアプローチしやすいポーズなのかもしれません。このポーズにはまだまだ魔法がたくさんあるのですが、気持ちに魔法をかけるとしたら、さっき書いた「白雪姫妄想」「人間机妄想」で、うちこが今感じていることレベルの範囲はカバーできます。
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