うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

はみだし版 パリのカルチャースクールとワークアウト事情

パリにいる間、いろいろな国民性の違いを日々感じながら街を歩いていたのですが、1月27日に街を歩きながらリチャードが興味深い場所へ案内してくれました。ポンピドゥー・センター近辺のエリアにあるカルチャースクールです。重い扉を開けるとコの字型の建物があり、そのなかに教室がいくつも入っていて、外からその様子を眺めることができました。


▲中庭までの廊下に、たくさんのクラスの案内。見ているだけでとっても楽しい。ヨガ、カポエィラ、バレエもありましたがサルサ、タンゴ、ヒップホップ、フラメンコなどダンスが中心。

▲これはカポエィラのクラスの案内。

▲こんなふうに、外からレッスン風景が見えます。1階ではタンゴのクラスをやっていました。

▲2階ではバレエのクラスをやっていました。
パリの建物には、芸術的なダンス風景がとても似合います。街を歩いていて思ったのですが、パリは表に看板を大きく出さないので、街を歩いていて気になるところをみつけてふらっと立ち寄る感覚があまり沸きません。その上、街でフライヤーを配っている姿はまず見かけず、情報が降って来る機会が日本よりも格段に少ない。さらには、インターネット事情も日本に比べて遅れています。パリでは、みんなが何かお稽古事を始めるきっかけが少し日本とは違うように思います。口コミが強いのではないかしら。リチャードがスポーツジムのようなところでワークアウトをしていますが、パリにいる間にわかりやすいフィットネス・ジムは一度も見かけませんでした。
パリの人は、体を動かすにしてもきっと感覚が芸術的で、日本のように分かりやすくサービスの内容と料金体系を知らされて「とりあえず運動したいし、予算はこうだから、ここにすっかなー」的なノリではないように思います。その何かの歴史や文化まで興味を持って取り組む姿勢が強いのではないかしら。街中にある歴史の説明のプレートや、多くの人が何かの文化活動や芸術活動をする趣味を持っている状況をみても、そんな気がします。私がパリで感じて、その心意気が素敵だなと思ったのはまさにそんな面。
やっぱり物事を長く続けるには、そのものの文化や歴史への興味は不可欠だと思います。そして同じように興味を持った仲間との情報交換が、その活動をもっと楽しくしてくれます。日本の人たちも、お手軽に供給されるマシンジムや先導されるエクササイズよりも、もっと自分の中でクリエイティブな面を育てていくような運動をしたほうがいいのにな、と思いつつ、またいっぽうでは今のマラソンブームに見るようなコツコツと積み重ねて自分に気づいていくような運動は、日本人の実直な気質を反映した一面であるなぁ、と感じ、国民性っておもしろい! と運動事情を見ても思うのでした。