鹿児島中央駅と鹿児島駅の中間くらいの場所にある照國神社へ行ってきました。
早朝にサイクリングをしていたら大きな鳥居が見え、気になって入りました。
照國神社と保食神社
鳥居をくぐったところに、彫刻のように手入れされた木がありました。
マークは島津氏の家紋です。
これは本殿を左側から見た所。
本殿の左側に、末社・保食神社(うけもち神社)、別名照國稲荷がありました。
この照國神社は、本殿に向かって右側にある、薩摩藩の歴史解説がとてもおもしろく、幕末の歴史がいまひとつピンとこないわたしにもわかる読みやすさでした。
木曽川治水工事に人員を派遣したときのブラックな歴史(宝暦治水事件で検索すると出てきます)、アヘン戦争で中国とイギリスが戦争をして香港がイギリス領になったことに衝撃を受けた様子、その後イギリスが攻め込んできてぎゃーんとなった流れ(生麦事件や薩英戦争)など、客観的事実でありながら感情移入しやすい構成。
いかに自分が高校時代に日本史の時間をぼんやり過ごしてきたかを再確認しました。
現地へ行ってみて、その流れでスッと入ってくる日本史ってありませんか。わたしは港をサイクリングしてからここへ来たので、その写真と説明を併せて見ることで規模が体感的に理解しやすくなりました。
少し前に伊豆下田の港を見ていたこともあり、他国と交流して新しい文化が入ってくる時代の恐怖感のようなものがよりリアルに感じられました。
アヘン戦争からの歴史は、ちょうどその50年後のインドを舞台にした小説を読んでいたので、この時代のイギリスってなんかもうすごすぎるわ……と、世界大戦以前の戦争の歴史にじわっと怯えました。この頃の日本の政治家のなんと強気なことよ。
街を歩くと勉強になる鹿児島シティ
先の神社の説明もそうですが、鹿児島はコンテンツ持ってるなぁ……とひたすら感心するばかり。
短い説明で魅力的なエピソードをぱっぱっと見せて、観光ウォーカーをいちいち立ち止まらせる。そんな仕掛けが街じゅうにあります。
1779年 重豪、薩摩の科学技術の礎を築く(島津重豪、家臣)
1914年 黒田清輝、桜島の噴火を描く
黒田清輝って鹿児島の人だったんですね。
街の像たちはポージングと服装・小物がいちいちおしゃれで、ちょっと小柄でかわいらしい。
解説もさらっとこの街の歴史に自然に親近感が湧くように書かれていて、まるで鳥取の境港にいる妖怪たちのように歴史を動かした有名人が佇んでいました。
ブランディングの上手な街!