これはわたしの身体を使った研究からですが、身体の中心でバランスをとれるようになると、胸の前側も背中も緊張させなくてよくなるので、鎖骨が水平方向に伸びやすくなります。
鎖骨が物理的には長くなるわけではないのですが、印象として。
なで肩でもいかり肩でもないこの水平な肩が、見ている人に安定感として侵食してくる。ありがたい影響。
先日、耳と肩の距離について書きました。
今日は、耳と肩は遠ければ遠いほどいいかというと、そうでもないと思うという話。
なで肩というのは、よく見ると首の長い人や肩幅の狭い人、首の下の筋肉が発達した人がそう見えやすいことがほとんど。わたしは肩幅があまりないのでリュックが安定しないけど、触れば肩はある。パッと思い浮かぶなで肩の人って、いるだろうか…。お坊さんは、僧衣の効果がすごい。あと笑点の人たち。あの人たちは、おしなべてなで肩に見える。(5代目円楽さんは例外)
首が長い人はけっこういて、この場合、胸にやわらかい筋肉が乗ると鎖骨が横に伸びた印象に近づく。首の長さとの相乗効果で徳が高そうに見えて、うらやましい。
肩の水平さって、だいじだよなぁ…と年々強く思うようになっています。
以前は右の人のようになっていくのが、なんとなくお坊さんぽいし、やさしげでいいと思っていたのだけど、いまは左の人のように水平を目指したい。水平線のような安定感を目指したい。
インド旅行で出会った、ポジティブな場や機会をつくり出す人の姿を思い出すと、左のようにいつも水平な印象を受けるから。
アーサナの練習では、立位なら戦士。
座位なら、
魚
あるいは
なにげに、逆さまの蓮のポーズもいい。これで、胸の後ろの丸みをとりたい。
立位の戦士のポーズ(ヴィラバドラーサナ)はわりとどこのヨガ教室でも取り入れていると思うので、みなさんも「鎖骨水平キャンペーン…」と心の中で唱えながらやってみてください。水平線でいきましょう。