リシケシに着いたその日の夕方に、まずここへ行きました。かつて朝晩毎日通ったこの道場が、とりあえず行きやすくて。
10年前はここで、わたしが親方と呼んでいるカマル先生が毎日アシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨーガのレッドクラスをされていました。いまはそのお弟子さんのインド人の方々が初心者も入りやすいメニューに少し内容をゆるめてクラスを運営しています。
ここでは初日の夕方と翌日の夕方、最終日の朝・夕の合計4回練習しました。やっぱり始めと終わりはここでやりたい。
とくに夕方のクラスは終了が日没の時間と重なって、倒立をする頃に日が暮れ、ガンジス河沿いではお祈りが始まっている。このロケーションと練習の流れの組み合わせが最高。
身ひとつで行けばOK
この小道場はマットが置いてあって、身ひとつで行けばOK。時間などはホワイトボードに書いてあります。
半年単位でインフレしているくらいのバブル感がありますが、ここはあらゆる面で初心者もトライしやすい設定です。現在(2019年5月)朝は200ルピー(350円)、夕方は300ルピー(約530円)でした。朝夕とも内容はほぼ同じでアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨーガのプライマリー・シリーズ初級~中級といったところ。練習の後にサインをして受講料を払います。朝も夕も同じ先生の日もあったのですが、なぜ朝のほうが低価格なのかはわかりません。
Swargashram Road という通りにあります
ラムジュラといういうエリアにある、商店街へ向かう道沿いにあります。橋のたもとから、牛の糞を丁寧に避けるスピードで歩いて2分くらい。
ガンジス河沿いの道です。
なんか最後に寝落ちしちゃった人を先生が起こしてたりして、ほのぼの。
10年前、生徒は外国人しかいなかったのに、いまはインド人がヨガをしている。なんか不思議な感じ。
振り返ると、伊豆のおしゃれ番長と知り合ったのも、ここでした。なつかしい。
初めての人はびっくりするだろうと思う点ふたつ
初めての人はびっくりするだろうなと思う点が、ふたつあります。
ひとつめは、講師がヒンディなまりの英語という状況に加えて、隣のキルタン小屋から聞こえる「ハーレラーマ ハーレラーマ・・・」などの歌声や鈴の音がかぶさってくること。英語がわかる人でも、耳をあてにできません。練習は見よう見まねでやればOK。心細くならないようケアしてくれる先生ばかりなので、心配はいりません。
ふたつめは、シャバーサナ中に容赦なく顔に止まるハエの存在です。
汗が額からこめかみに降りてきたな…と思ったら、え、戻った? 上に? みたいになります。汗じゃなくてハエなのです。飛ぶ気ないんかーいというくらい、わたしの皮膚の上で優雅にお散歩をします。
牛の多いエリア=糞が多い=ハエが多い の法則とロケーションが重なっているがゆえの、まあそういうもんですというもの。これも慣れ。そのうちハエに対してなにも思わなくなります。
小道場・大道場の、ここは小道場
ここはスモール・シャラと呼ばれています。
Tattvaa Yogashala はデスクや調理場の方も含めて、数十名の運営組織になっています。現在はちょっとした中小企業のよう。
ここの他にもう一つ大きな道場があって、ビッグ・シャラとスモール・シャラ(大道場・小道場)という位置づけ。校長のカマル親方は大道場でティーチャー・トレーニング(TTC / 指導者になるための講座)を受ける人に指導をされています。大道場の建物自体がゲストハウスや食堂・複数の練習施設を備えた複合施設になっていて、受講生の合宿所を兼ねています。
この小道場で練習をしていたら、運営のかたが「あなたはシークエンス(練習の順番)を知っているから、大道場のマイソールクラスへ来ても大丈夫ですよ」と言ってくださったので翌朝行ってみました。
▼そのときの話