うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

なりひら V.S. くりしゅな

先日、読んだ『「世間」とは何か』という本に、たいへん気になることが書いてありました。
松田修さんというかたの「西鶴・好色の精神史」という本を引きながら、こんなことが紹介されていました。

 この点についても松田氏の見解は興味深い。「好色一代男」の巻一に世之介が生涯に相手にした女は三千七百四十二人、美少年は七百二十五人とある。在原業平の場合は女は三千三百三十三人、別の説では三千七百三十三人となっている。一方で、日本の神について、たとえば「日本百記」によるとその数は三千七百二十四社とされている。松田氏はここから世之介の相手の女の数は日本の神の数ではないかと推定している。女達は土着的、地霊的存在で、世之介は地霊をめぐる中央の神だというのである。この土地の象徴、空間の象徴としての女が三千七百の神だというのである。
(153ページ 「好色」と「神」と「個人」 より)

こういう話が出てくると、つい思い出してしまう



 クリシュナの妻、1万6千人



神さまの妻が「人」ていうカウントでいいのかわからないのだけど、これがでてくる。(⇒参考


ここで冷静に思う。なりひら、勝ってない? なりひら、人間だよ。
クリシュナは名前もいっぱいあって、ヴィシュヌのアバターラ(化身)でもあったりする。
キャラ設定にさまざまなうしろだてががっつりあっての、1万6千人。
それに対して、



 在原業平の女、3733人



平安時代に、人間ひとりでさばいて、3733人。
なりひら、すごくない? すごすぎない?



ひとりでニヤニヤしていたら急にさみしくなった。そして検索してみたら、まとめてくれている人が!
しかも、LINEの喩えで、おもしろい…。
ご紹介しておきます。

(「緋色の研究」というサイトでの、在原業平解説)