うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

あなたに読んでもらえて、わたしはうれしい。という気持ち


伊豆で活動する友人のところへ行ってきました。さゆりさんという人です。
まえに繕い物のワークショップへ行ったときに主催者のナオさんがわたしのことを知ってくれていて、そのときに「さゆりさんのブログを読んで、いつか生うちこに会えないものかと思っていた」と言われたのでした。どこかで登場したみたい。そのときから、次の休みには伊豆へ行くと決めていました。


わたしは「時間ができたらやろうと思っていること」を手帳に書いて実行に移す、ということをこれまで少し意識的にやっていたのですが、今年はハノイでものすごい下痢をしてから、ずっとムーラ・バンダがいまひとつ。思うそばから意志が漏れていくような、そんな夏を過ごしていました。でも、もうそろそろ、この流れを断ち切りたい。そんな気持ちを経ての、弾丸日帰りひとり旅でした。



東京駅から朝5時46分発の東海道線に乗りました。
往復で本を1.5冊、読みました。途中乗り換えの熱海駅で思ったのですが、ここはめちゃくちゃ昭和の観光気分にさせるルート。
読んだこともないのに「西村京太郎や松本清張をチョイスすべきだった」と思いました。





伊豆下田に着きました。本を読んでると、あっという間。でも3時間半、乗ってたんだな…。
20年前くらいに同僚OLとふたりで「踊り子号」に乗って女子旅! って感じで来たことのあった伊豆下田でしたが、まったく記憶がよみがえらない。ストレス解消の女子旅って、ほんと記憶に残らない。あれ、なんでだろ…。それがいいのだろうけど。





駅を出てすぐ、わー! ぎゃー! と、観光気分になりつつ、





さゆり先生のヨガクラスに参加したり、「やまや」の金目鯛定食の金目鯛の厚さにおどろいたりして過ごしました。
「どこか行きたいところは?」と聞かれて、電車の中で見た景色がいずれも火サス、あるいは土ワイを想起させる情景だったので、「そういうところへ行きたい」といったら、ほんとうにそういうところ(石廊崎)へ連れて行ってくれました。





ヨガのあと、先生は崖ガイドに早がわり。
崖っぷちに縁結びの神社がありました。そこで一生懸命に祈る彼女を見て、



「きょうわしがここへ来て、縁は満たされておらぬか?
 まだ足りんのか? なにか? その縁とこの縁は、別か?
 女子よのぅ…。ゲホ、ゲホ」



と、わたしのなかの長老的仙人がつぶやきました。
すると、すかさずハリセンを持った、もうひとりの現代的仙人が登場し



「いいからおまえこそ、真剣に祈れや」



と、小突かれました。
そりゃそうだ。他人にツッコミを入れているわたし、どうかしてる。そんな思いでまた財布を開く。
たいへん楽しく、気持ちのよいお金の使いかた。お賽銭はいいよね!





髪が風に、なびくなびく。
暴風の中わざわざ祈りにいくのって、なんか本気感あっていいわぁ。
人に話そうにもたいへんリアクションのしにくい、微妙な思い出ができました。






そしてドライブ。帰りの車の中で、彼女がこんな話をしてくれました。
自分のエゴがわき上がってきて、うわぁ…ってなったときに、わたしの「ヨガエピソード」のカテゴリの日記を読んで共感していたそう。どこに収めていいかわからない思いについて、書いてはエイッと入れてしまうカテゴリなのだけど、あてにしてくれている人が、ここにいた。うれしかった。
離れている仲間を励ますことができるというのは、とてもうれしいことです。



伊豆半島や静岡のみなさまへ