うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

バガヴァッド・ギーター 各節のローマ字表記およびその訳語・訳文 A.C.バクティヴェーダンタ・スワミ・プラブパーダ

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これは「クリシュナ意識国際協会版」という感じで、そこから出ているシュローカ本です。協会から出てるシュローカ本(うた本)では以前に「日本ヴェーダーンタ協会」のものを紹介したことがあります。
ここで紹介していなかったのにはいくつか理由があって、その一つは「手に入れにくかった」こと。でもこれはアマゾンで買えるようになりました。(わたしは数年前にインドカレー屋さんで購入しました)


理由の二つ目は、訳に「宗教っぽさ」を感じる人が多いであろうこと。ギーターは思いっきりヒンドゥーなので宗教っぽくてあたりまえなんですけどね…。とはいえ学者さんによる訳や田中嫺玉さん版の後に読むと、日本人が特にアレルギー反応のように口にしそうな「宗教っぽい」印象を受けるかもしれません。もうギーターに偏見もない人には、クリシュナ信仰の濃いバージョンという感じで読めると思います。


この本は世界へ広がる普及版という感じで、訂正されないままバンバン刷られている模様。
5章26節で「kama-krodha-viyuktanam」 の箇所が 「kama-krodha-vimuktanam」となっていました。これは日本語で言うと「は」と「ほ」を空目したようなことですが、意味の色合いはなんとも違うことになるところ。ベトナム語版を持っている人に「そちらはどうか」と尋ねたら「こっちもそう。英語版を翻訳したものだからでは?」とのことでした。細かすぎる話ですが、正確さを求めるなら他の本で照合したほうがよさそうです。


などのことがありつつ、モト歌(サンスクリット)を一字一句分解して読む人には、この本は接続詞や助詞をわけた「語単位の訳」があるので、たいへん助かります。わたしはまだくっついた音やリエゾンした音をさくっと分解できないので、この本を何度も参照することで、意味の解釈から省いてよい音が少しずつ感覚的にフィルタできるようになってきました。
今日は「そんなしつこい読みかた、せんわい!」と言われそうな本の紹介になりましたが、思い出したのでアップしてみました。



★おまけ:バガヴァッド・ギーターは過去に読んださまざまな訳本・アプリをまとめた「本棚リンク集」があります。いまのあなたにグッときそうな一冊を見つけてください。