うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

あまり一般的とは言えない就労条件 ≒ カルマ・ヨーガ?

ここ半年でこの種の悩みを何度かお聞きする機会があったので、ちょっとわたしの考えを書きますね。「あまり一般的とは言えない就労条件」という表現は、以下のサイトのすぐれた回答者さんのフレーズからいただきました。

子どもが大学卒業後、ヨガの免許を取ったが、就職できず、困っています。Yahoo!知恵袋 より)

この回答者さんの対応が秀逸でしびれます。わたしはこんな文字数では答えられない。

世の中には「資格がある=生活に十分な収入につながる」ではないことのほうが多く、ヨガのインストラクターもそうですね。わたしの周囲にはこの現状を嘆く人もいますし、事業者側の人はそこをターゲットにして収益を上げるべくカリキュラムの基盤をTTCにシフトしていく人もいます。そんなに講師を量産してどうなるのだと思う人もいるかと思いますが、すでに蛸が自分の足を食べているような状態で何年もまわっております、この業界(笑)。
でね、これって、わりと見慣れたこと。ほかの技術専門職と同じように考えてみましょう。



 ピアニスト



みんなが単独名義で舞台に上がり、演奏技術をマネタイズできるわけじゃない。弾ける人はいっぱいいる。教えるのが上手な人は、人にその技術を伝えていくばくかのお金を得ることもできる。
その「いくばくか」は残念ながら可視化できないのだけど、日本人は掛け捨ての生命保険にもなじむし、「お墨付き」という言葉に安定感を感じやすい。じゃあちょっくらラベル化してみましょうか。というときに、このビジネスに嗅覚の高いアメリカの方々がライセンスを作ってくれたんですね。インド映画に「全米が泣いた」というキャッチコピーのついた作品を、東宝で観ているような感じがします。



で。
収入が「いくばくか」だと不安だ詐欺だという人が出てきます。日本はそのあとの仕組みがほんとうに親切。ヨガ・チェーンはヤマハ音楽教室公文式と似た存在に見えます。大手企業の登場により、こういう方向へ緩やかに軽やかに進んでいます。
みんなが有名ピアニストにはなれないけど、好きなピアノに関わる機会は増え、ヨガの技術の理解度がレベルアップしていく。これこそ世の多くのヨガインストラクターさんたちがプロフィールに書いている、「このすばらしいヨガを、多くの人に伝えたい」を実現するシステムですよね。以前「おしゃれなヨガも、スポーツクラブも、いいんでないかい」ということを書いたのですが、それを分解して説明すると、こういうことです。



ここにはあまりヨガの体験記を書かなくなりましたが、わたしは東京でも現時点で4つ(企業単位)のヨガスタジオ・グループに生徒として会員登録をしていて、会員制ではないけれど参加しているヨガ・サークルを加えると、東京だけで7箇所の練習場所があります。地方も入れたらさらにあります。
駅もばらばらで、仕事の行動パターンが変わるたびにさくっと手近なところに入会します。先日もひとつまた入会して通い始めたのですが、インストラクターさんのなかでも試行錯誤しながらやっている人、自動販売機状態の人、変化し続ける人、いろいろいらっしゃる。でも別になにも気になりません。号令さえかけてくれりゃあ、アーサナは身体が勝手にやります。いつでもどこでも、多様性のなかの一部であることを自覚しながら練習を継続する。わたしはずっと、自分の練習はこのスタイルでやっています。
最近平日の夜はシティ・ガールがたくさんいるところに通っていて、「ああ、このお相撲コントみたいなズボンはこうやってはくのかぁ」などなどのことが勉強になり、「なんていうんですっけ、股んとこが、こういうの……」「サルエル?」「そうそう!」なんつってヤングに教わっています。あのズボンでピンクベージュとか着こなす子、ほんとすごいと思う。黒でヤンキーに見えないのもすごい。
今日はなんの話だったかなぁ。とにかく、練習できる場所が増えるのは楽しいってことです。