チラシのアートワークからして期待マンマンの「大神社展」へ行ってきました。期待を裏切らないカワイイモノのオンパレード。
この展示を見て「本地垂迹説」というのを知りました。仏教の神様はインド人ばかりだけど(人じゃないか)、神道のほうが天則への意識やブラフマー意識が高くてヒンドゥーっぽい。なんともおもしろい不思議な国ニッポン。
わたしが印象深かった展示ベスト3を選ぶなら、「神社曼荼羅」「平家納経」「平安時代の神坐像群の、ハイスクール奇面組すぎる造形」です。
このゴールデン・ウィークに行く人も多いと思うので、目録に書いたメモを共有しますね。
■第1章 古神宝
- 29:金銀装鳥頸太刀(南北朝時代 1390年)…作業が細かい!
■第2章 祀りのはじまり
■第3章 神社の風景
■第4章 祭りのにぎわい
- 114:日吉山王祇園祭礼図屛風(室町時代16世紀 伝土佐光茂筆)…ひとりひとりの衣服の描写まで細かい。
- 123〜128:室町時代のテキスタイルものが並ぶ。ツモリチサトやホコモモラを想起させるかわいさ!
■第5章 伝世の名品
- 149:瑠璃壺(奈良時代8世紀)…洗練された形で、ほんとうに奈良時代? と思った。
- 173:平家納経 願文・観普賢経(平安時代・長寛2年/1164)。願文表紙と見返(安土桃山時代 慶長7年/1602)…わたしのなかでは今回の大目玉。NHKの大河ドラマ「平清盛」でも写経シーンがよく出てきたけれど、まさにあの納経書。あまりの美しさ(字もきれい)にびっくり。
■第6章 神々の姿
- 194、195:八幡神坐像、神坐像(平安時代9世紀)…かわいすぎる三頭身。
- 198:男神坐像(伝藤原百川)(平安時代9〜10世紀)…おなかがぽってりしてる。
- 199:男神坐像(平安時代9〜10世紀)…知人にいそうな顔。
- 204:女神坐像(大宮比売命)(平安時代11世紀)…本気?! というほど胸元の開いた服。半分乳がでてる。
- 208:男神坐像(平安時代11世紀)…顔がふざけすぎ。
- 209:男神坐像(平安時代12世紀)…バランスがおかしすぎて、他の人も笑ってた。
- 221:女神坐像(鎌倉時代13世紀)…モデルの女性はストレートネックだったのだろうか。ヒステリック女子っぽい。
- 224:随身立像 2躯 厳成作(平安時代・応保2年/1162)…右の人は歯までこまかく彫られてる。
- 225:獅子・狛犬(平安時代12世紀)…手元のカーブがリアルでかわいい。
- 227:春日神鹿御正体(南北朝時代14世紀)…ものすごいデザインセンス。
後半はかなり笑えます。
6〜7世紀の金製指輪は、現代のトップデザイナーが創りました、と言われても信じてしまうかもしれない造形・輝き。この時代にこんなデザインする人がいたんかっ! と驚く品々続出です。
平安時代の人って(空海さんも含め)丸みのある輪郭の人が多い時代だったんだろうなぁ、と感じました。
「大宮比売命」のセクスィー衣装に少々おののいたのですが、今後は彼女を見かけたら重点的に拝もうと思いました。