今日は2月14日。ブッダ入滅日前日です。昨年は入滅前夜から夜通しでお経が唱えられる「常楽会(涅槃会)」を見て、聞いてみたくて高野山で過ごしたのですが、今年は14日が日曜日なので東京で過ごしました。その代わりといってはなんですが、今日はいつものお寺で写経をしました。写真は今日お土産にいただいた、節分会のお豆のおすそわけ。
今日のうちこのテーマは「筆のしめらせ方」でした。だいたい最近は40分くらいで書き終えるのですが、始まりと終わりの頃の筆&墨のフィット感(湿度)がぜんぜん違うというのを前回すごく感じて、今日ははじまりの段階で「墨を筆になじませる」ということをしっかりやってみました。とはいっても、やはり数分ではそんなに違いが感じられません。
そしていつもなにかしら失敗をするうちこちゃん(為書きを下に書いてしまったり、名前を書き忘れたり)、今日もまたやってしまいました。
今日のテーマ「筆の湿度、筆の湿度・・・」をずっとマントラのように心の中で唱え続けていたら・・・
涅槃 を 湿槃 と書いてしまいました。トホホ。
これは中盤に出てくる文字なので一瞬ブルーになってしまいましたが、そこからの立ち直りが意外とすがすがしくて、我ながら静かに成長しているかも、なんて思ったりしました。
今日の為書きはこれでした。
なにごとも身体と心で経験して知恵としていくものである、ということをあらためて肝入れ。うちこは読書家だとよく言われるのですが、基本的に読書は読書。できるだけ普段の心の観察の中でちらばっている点との接点を感じながら、心で読むようにしなきゃな、と思う瞬間が気になって。心がざわついていると、気づくと目だけで読んでしまっている。
ちなみに先月はこれ。
とにかく、そんな気持ちだったのでした。
そのまえの12月は「時計成仏」でした。
今日は久しぶりに職場の大先輩であるコーイチ兄さんも参加。
先に写経を終えた兄さんが、うちこの今年初のお買い物だった「荘厳カレンダー」の絵を眺めていたので・・・
(以下、うちこのリアルtweet)
「これ、わたし、持ってるんですよ。
同じ月が、前後の月と一緒で2枚なので、カレンダー自体は24枚あるんです。
終わった月のカレンダーは、折ればほら、こんなふうに曼荼羅ブックカバーにできるの。(本見せる)
これは、ほんといいですよ。カレンダーなんて、買ったことなかったのに」
買う!(兄さん)
どうもありがとうございます。きっとよい一年になりますよ。
(って、わたしは等々力不動尊のセールス・ヨギでもなんでもありませんが)
そのあと、今日は稽古の予定を遅い時間にしていたので、お茶でもしましょうかねということになって、等々力不動尊の道を挟んで向かいにあるカフェに入ろうとしたんですね。が、なんか気になる。道のもう少し先のほうの雰囲気が、なんか気になる。
入ってみたら・・・
そこはプチお遍路な空間でした。もう何度目だろう、このパターン。
(こことか、あそことか、どっかの山とか、ほかにもあったなぁ……)
そう、このスタイルはスリランカとかにも多くて
ってゆーかただそれ、ミラレパたんぽいからでしょ。と言われたら、ずばり、「はい」です。
そして、今日はタイトルに書いてあるとおりなんだけど、もんのすげーイケメンが最後に待ってて。
先に奥まで行った兄さんが、先に「こーれーはー、かっこいい」と。
「かっこいい」にもこう、いろいろあるわけなんですけれども、今日ばかりはうちこの中の「メス」がちょっと反応してしまうかっこよさ。ズキューーーンときましたよ。
しかも、左手のムドラーがちょっぴしマヌケで、100%イケメンスタイルじゃないところが、いい。こう、「ハズし上手」っていうのかしら? こういうの。
当然、寄りますよ。もう、かぶりつきですよ。
エビちゃんの何倍も高い角度で上がった口角、それとシンクロする眼力。
あとね、背景のバランスもいい。
完全にメロメロになって帰りました。
うちこは不動明王さんを見るのが好きです。気持ち的にはダントツで空海さんが好きなのですが、イケメンで描かれることもなく、ほかはめちゃくちゃ失敗してるか、稚児像だしね。それに比べて不動明王さんは、基本「男らしさ200%」という土台から始まっているので、そっからの好みはもう、完全に感覚的な触れ幅になります。スタイル重視の人もいれば、表情重視の人もいるでしょう。
うちこはなんかね、「怒ってるのに、楽しそう」なお不動さんが好きです。以前紹介した、こんなのとかね。
最後に。ふと竹中直人の「笑いながら怒る人」を思い出したので、動画を添えておきますね。