久しぶりの定番ポーズです。ラクダのポーズと対になるポーズとして、ボケとツッコミ的に切り離せない関係。ラクダのポーズで身体の前面を開いたら、必ずこのウサギのポーズで背面も開いて前後トントンの関係にしておきましょう。身体の前面と背面が戦争を始めてしまいます(笑)。
このポーズは背骨が熱くなるのを感じやすく、自分のなかに入っていきやすいポーズです。
この感覚とやりかたを説明するのはなかなかに難しいです。というのは、呼吸の使い方が、人によって違うから。なので、今日はスタンダードなやりかたというよりも、「わたしの呼吸の流れではこうやっています」ということを箇条書きにします。
どのアーサナもそうですが、このアーサナは特に、初めての人は必ず指導者からじかに教えを受けたほうがよいです。開きにくいポイントが人それぞれ細かく違うため、一律のナビゲートでは教えるほうも難しいアーサナです。
●わたしはこんな感じでやってます
・胸を膨らませて集中力を高めてから、ゆっくり長くひといきで、写真の形までもっていきます。
・その後、深い何度かの呼吸でチューニングをしていきます。
・チューニングするときのポイントは
−のどを引く
−胸の裏を開く
−みぞおちの裏を開く
−丹田を引く
−内腿、膝、くるぶしまで、横幅をタイトにしめる
↓
息を吐きならが上記すべてを行い、こめかみの力を抜きかかとに引っ張られた腕のつけ根を稼動させやすくし、肩甲骨のつっぱりがない状態にする。
最後はもう、なに任せなのかわからない感じなのですが、すべての意思が明確にまとまっているので、とても落着きます。
●留意すべき点は
・おでこが膝につくほどくるんと丸々までは、頭頂で床を強く押しすぎないこと。
・おでこが膝につくところがベストポジション。もっと首の後ろが開けたとしても、前転しない。
(前転の方向への巻き込み=胸の裏が開かない方向へ ということになります)
このポーズは、意識と呼吸と形のまとまりが、ロジカル度No.1ではないかと思うくらい、本当によくできていると思います。
4年前に撮った、仲間たちの「うさぎのポーズ」写真が出てきたので並べてみました
4人の腕の筋を見てみてください。けっこうひっぱってます。
内側から背中を開くアプローチがポイントです。
そして、このアーサナは、男性のほうがうまい傾向を感じます。猫背だと、けっこうすんなりいっちゃう。肩が大きいので包み込みやすく、見た目はものすごく地味だけど、もっとも男性らしさが表現されるポーズだと思います。
ちなみに効用は、「失われたバランスを取りもどし、心身を静める」とのこと。(ヨーガバイブルより)
目にもいいって、けっこういろんな本に書いてあるポーズでもあります。
▼このポーズをやった人は、このポーズもやったほうがいいです
・ラクダのポーズ
・魚のポーズ(マツヤ・アーサナ)