うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

写経をしに「等々力不動尊」へ。渓谷にも行きました。

昨日は朝から早起きして、等々力不動尊へ行きました。これまで高野山パリで写経をしましたが、東京では初めて。


写経会は10時開始。うちこはてっきり「満願寺」(同じ駅の反対側にあります)が会場と思い込んでいて、朝九時半に元気に万願寺入りしたのですが、「写経会はお不動さんです」と、地図をいただいて向かい、お不動さんには9時45分に着きました。


間違えて行った満願寺は、とってもモダンなお寺でした。美術館みたい。



お坊さんが、地図をくれました。軽く小走りもして、15分くらい。坂を上ります。



等々力不動尊入り口です。




お写経は、こんな環境で。下の写真はもう片付けた後なのですが、到着すると、各机に写経セットが置いてあります。


事前に電話予約をし、隣のお部屋で1000円を払い、名前と住所を記録します。お弁当券みたいなのもくれます。あとは、「あいている机でどうぞ」といわれ、勝手にお写経です。
周りは、為書きをしないで書いている人がほとんどでした。為書きというのは、写経を始める前に、お経の後の行に書くもので、誰のために書くか、何を願って書くかの宣言みたいなものです。
あとであらためて気づいたのは、そもそもほとんどの人が「書道」をしに来ていて、いわゆる「お経を写す」とか「精神統一」を目的として来ている人の方が少ないわけなのです。なので、あまり流儀などは気にしない人が多いみたいです。

9時50分くらいから書き始めて、講話が11時に始まるとの事だったので、それに間に合うように、ゆっくりとお写経しました。高野山では「あとは書くだけよ」という状態で準備された「セレブ写経」だったので(笑)、墨の水分がはじめはうまくいかず、舎利弗が出てくるあたりで硯も適度に乾燥し、状態が良くなってきました。


あとは一行と日付と名前と住所を書けば終わり、とおもったところで10時50分くらい。なかなかいい感じだわん、と思っていたら、今日講話をされる「原 子朗」先生がやってきました。
「まだ書いている人がいるね」と明るく話しながら、「もうちょっと待ちましょう」というのが聞こえていたので気にせず続けていたのですが、後ろの遠くからおばさんが「どうせ遅れてきたんだから、もうそのへんにしなさいよ」と言ってきて、びっくり。
「そのへんにしなさい」はまぁ、「せっかちな人」で済むのですが、「どうせ遅れてきたんだから」ってのはなんともひどい言いがかりです。ただ「若い」ってだけで「存在自体がマナー違反」みたいな扱いをする人みたい。やれやれ。まぁ、明らかに30代前半なのはうちこだけでしたし。あとは平均50〜60歳くらいでしょうか。


「まだ時間内だし、そもそも遅れてきてないし」と、とりあえず無視して最後まで書き終えたら、原先生が、「よし。じゃあ始めようか。君が終えるのを待ってたよ」と、にっこり。後ろのおばさんだけが、「先生、先生」と勝手に暴走しているような感じでした。
原先生は、「筆跡の文化史」などの本を書かれているみたい。詩人と紹介されているサイトもありました。お話を聞いている間は、日本語と書道を研究している人なのかな? と思って聞いていました。とても面白い、「ことば」についての講話。陽気なおじいさんで、明らかに遠足みたいな格好で来ている若造のうちこにも、わかりやすくお話してくれました。



いただいたこのお弁当は、そのあとヨガの予定があったので、その後道場の近くでお茶したゆきんこにあげました。
お弁当つきでお写経できて、ためになる講話も聞けて、お参りもできて1000円です。


そのあと、等々力不動から等々力渓谷を通って駅まで歩きました。


右のマルから、左のマルへ。



とっても素敵な散歩道です。



大好きな仏像もいます。



見落としてはいけません。なんとなく視線を感じたら、そこには仏像がいます。




稚児大師御影堂には、幼少の空海さんが。



川は思いのほか浅いので、カルガモは歩いたり、泳いだり。これがいちばん疲れるパターンかと。


前からずっと気になっていた等々力渓谷。お写経もできて、よかったです。
最後に、原先生の本を紹介しておきます。

筆跡の文化史 (講談社学術文庫)
筆跡の文化史 (講談社学術文庫)原 子朗

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