うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

万人ウケしないヨガを愛好している

今日のタイトルは係り受けをどう読むか、個人差が出るところだと思います。
いかにも釣りタイトルですよね。

 

 

  わたしがやっているのは

  万人ウケしないヨガで・・・

 

 

 

とわたしが言ったとして、その意図をどう推測しますか?

 

 

  1. わたしが愛好しているヨガが、ストレッチの延長から大きく離れている
  2. あまり一般的ではない行為を伴うヨガ的な生活をしている
  3. 信仰としてヨガにコミットしている

 

 

どれが正解かって、その言葉を発した人を目の前にしないとピンとこないと思います。
そのくらい「ヨガが好きで、長くやっています」の言葉がイメージさせる範囲は広く、それぞれのもの。

 

1は、「これは自分だ」と思う人が多いでしょう。

運動量の多いヨガをしている人も、逆に運動量のとても少ないヨガをしている人も、ホット・ヨガをしている人も、マントラを唱えるヨガをしている人も、瞑想中心のヨガをしている人も、「わたしがやっているヨガって、万人ウケしないやつで……」とどこかで思っていますよね。
万人ウケって、ひとつの目安としては「誰でも誘いやすい」「お友達紹介キャンペーンが成り立ちやすい」ってことだと思うのですが、それはヨガの練習そのものとは、あまり関係がないものです。「大衆性」の話。アンチエイジング・ヨガや骨盤ヨガなどの言い方は大衆性の演出でもあるのでね。


2は、「鼻うがい」を非日常と思う人もいるので、そういう人もいるかなと思って書きました。


3は、オウム真理教の事件を知っている世代の人は、わりとそう思うんじゃないかなと思って書きました。

 


ヨガって、長く続けているほど、そもそもやっていることを他人に言わなくなっていくもの。隠すほどでもないけど、言わなくなる。他人に表明する際の「やっていることリスト」に入らなくなっていきます。

 

この感じに似たものでわたしが思い出すのは、英語圏ではない場所で「Can you speak English ?」と言いながら英語が話せるか確認する行為や、海外で日本人らしき人を見かけた時に「日本のかたですか?」と日本語で話しかけるときの、あの感じです。

 

日本に住んでいて、日本語で「何語が話せますか?」と言われたときに「日本語です」とは言いませんよね。それをコントっぽいと感じるのと同じように「ヨガをしています」というのが、自分のなかでコントっぽく感じられてくる。

 

ヨガは慣れて馴染んでいくプロセスが言語と似ています。

「万人ウケしない」と思う気持ちは、うちの方言はちょっと濃いから、ここでネイティブの口調で喋ったらびっくりされるかも。という予測に近いもの。

地方出身者が全国テレビのニュースで地元の人の会話に字幕が出ているのを見たときに感じるそれと似ています。

 

 

これもヨガのポーズのひとつです。

「Insight Yoga(陰ヨガ)」では仰臥位のバタフライ・ポーズと呼ばれますし、仰向けの合蹠のポーズとか、スプタ・バッダコナーサナとか、立派にちゃんとポーズの名前があります。