うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

歌ってくれるな

突然ですが、だいぶ前から中年です。
その定義はいつからか知りませんが、だいぶ前からミドルです。
そして近頃は、いよいよミドルが盛ってきたなと感じます。
友人から受ける相談に中間管理職の悩みが多くなりました。

 

わたしは話を聞くだけですが、先日「うちこちゃん、あんたよう言うてくれた!」と言われました。たいしたことは言っていないのですが。

 

その日の友人の話はこんな内容でした。
プロジェクトメンバーの残業に配慮しながら日々業務をこなしつつ進行管理もしているのだけど、ひとり、どうにも対応に困る人がいる。
そのメンバーが仕事を抱えなくていいように外部委託できる環境を整えて状況をヒアリングしたりもするのだけど、抱えて自虐してアピールするのがパターン化していて、話をしても「またか」と思って疲れてしまうのだそう。

 

あ”あ”あ”あ”あ”。
この友人の話を聞いていると、たまにこういうフラッシュバックが起こります。
わたし自身、かつてそういうアピールをしたことがあるから。当時の自分の上司も、わたしのことをこんなふうに疎ましく思っていたんだろうな……と思ったりして。自分の存在価値への不安からくる仕事の抱えかたの記憶が蘇って、居心地が悪くなる。

友人の話を聞きながら、同時にそんな回想もしつつ「中堅になってくるときにそういう感じになるの、わかる気がするよ……」と過去の自分を弁護してみたりして。
ところが、友人は「それが、同世代だから困っている」と言う。

 

 

むむ。
そういうことになると、わたしも反応が変わります。
これはいわゆる、ド演歌の問題だからです。

思わず、頭の整理のための言葉が口から漏れました。友人の気持ちになって考えている、考え中の言葉が口から出ていました。

 

 


 セーターを手編みするのも、
 寒さをこらえるのも、
 その人の自由。

 


 なんなら、
 編んでも着てもらえないと自虐するのも
 その人の自由。
 そこまでは、わかってる。

 

 

 なんだけど

 

 


 それを歌ってくれるなと。
 朗々と歌い上げてくれるなと。

 

 


━━ とわたしが言った瞬間
友人が「んんんんん〜、それぇぇぇ〜〜〜」と演歌歌手のように体をよじりました。パリヴリッタ・パールシュヴァコナーサナが始まるのかと思いました。
あーびっくりした。

 

 

ここまで読んでうなずいたヨーギー、ヨーギニーのみなさま、今日もお疲れさまです。
演歌もロックもアイドルソングも並列で聴くのが仕事というのは、たいへんなことです。紅白歌合戦の司会みたいなことを日常的にやっているわけですものね。

そりゃ大変ですよ。

 

だから、わたしはあなたを応援します。
あなたはよくやっている。あなたは今年もよく頑張った!
今年もあとちょっとよー。