うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

いちばん親切な更年期の教科書 閉経完全マニュアル 高尾美穂 著

ほんとうにいちばん親切な更年期の教科書でした。
今年はこれまでに二冊、更年期の本を読んで心の準備をしてきました。そしてこの本「いちばん親切な更年期の教科書」には、自分が該当する兆しが「そうそう、これこれ!」という感じで書いてありました。(→わたしにはじまっている現象

 

あと、なにがいいって「エストロゲンという女性ホルモンは、約40年間という期間限定で分泌されるもので、それに守られていただけだ」と思えるのがよいです。

この先はマリオの点滅スターが出る回数が減っていきます、みたいな感じで捉えられる。
90歳を過ぎても生きる人が増える社会では、このように考えた方が「スターがもう使えないなら、それなりにやっていくしかない」と知恵の使いどころを切り替えることができます。現代の女性は、スターが出ないのに99UPしちゃったような感じなんです。

 

直近の日常になぞらえても腑に落ちるところがありました。

わたしは今年、仕事で何度か設定漏れのミスをしてしまい、新しい職場に慣れて横着しはじめたのかな……と思ったのですが、以下のように書かれていているのを読み、自己管理の方法を新しくせねばいかんなと思いました。

 エストロゲンには脳の血流を増やしたり、脳を活性化したりするアセチルコリンという神経伝達物質の合成を促す作用があります。そのため、エストロゲンが減少するこの時期は、多くの人が物忘れや記憶力の低下を感じます。
(「周閉経期」の女性の体/精神神経系症状 より)

いまはオンラインスケジュール帳にTODOリストと締め切りをズバズバ設定し、会議中に流れで頼まれた仕事も「メモの時間をください。締め切りを決めちゃいましょう」と、その場で設定するようにしています。
もう記憶力のボーナスタイムが終わったという認識に切り変えました。

 


骨粗しょう症予防のページに書かれていた、「実は、もっとも減りやすいのは顔の骨、とくに下顎の骨」という話も、なぬっ!? と思いつつ、骨は刺激で強くなると思ってウォーキングはするけれど、顎はほったらかしだと思いました。
以来、仕事の合間に顎を叩いています。気やすめでもいいのです。振動する美顔器って、多分こういう部分へのアプローチでもあるのでしょうね。

 


食事のポイントの表がわかりやすいのも、ありがたかったです。
サプリを買おうとドラッグストアへ行っても、いまは複数のものが合わさった商品が多いので、よくわかんないんですよね。
わたしの場合は、普段の食事パターンだとビタミンA、E 、鉄、オメガ3脂肪酸が不足しやすいのが、表でひと目でわかりました。わたしは鯖・鮭・鰯・秋刀魚・ぶりを食べたほうがいいみたい。

丼丸*1へ行くときの参考にします。

 


それにしても、この本はスタンスがすばらしいです。
終盤にこんな文章がありました。

 最期まで自分の身の回りのことが自分ででき、人生をよりよいものにするために、閉経後から前向きに過ごせる取り組みをはじめましょう。

取り組みをはじめましょう、という心意気がいい。

 

この本にはヨガのポーズも紹介されています。
脚の内側・脚の裏の内側・膝の内側・脛の内側に意識を向けてバランスするポーズは、骨盤底筋のキープのためにもよいことがわかるラインナップ。
やっぱりヨガはいいんだなぁ。

 

*1:東京都にある海鮮丼テイクアウトのチェーン店です