コルカタ中心部の北部にある、タゴールの生家が博物館になっているタゴール・ハウスへ行ってきました。
バイクタクシーを降りて向かいながら、襟足をカット中のおじさまたちの後ろを通りました。
到着しました。どきどき。
ものすごく裕福な家というか、日本で言ったら普通に小・中学校くらいのスケールでした。
ずっとタゴール・ソングのインストゥルメンタルが流れていて、警備の人が鼻歌で一緒に歌っていました。
ここで靴を脱いで上がります。
展示室の構成は、個人史のほか西洋国、中国、日本との関係にいくつもの部屋が使われていて、タイとの関係を紹介する部屋もひとつありました。
展示の中に野生司香雪(のーす・こうせつ)という画家によるタゴールの肖像画があって、これがすごく良かったです。似ているし、タッチもユニークで。
1923年の関東大震災への言及があることや、中国の画家や医師との関係は全く知らなかったので、とても興味深い内容でした。
親交のあった画家Xu Beihong(徐悲鴻)の作品が素晴らしくて魅せられました。
父親のデヴェンドラナートが1877年に中国へ行っていて、このタゴール・ハウスの展示では冒頭でいきなり玄奘三蔵の紹介がドーンとあって、木彫りの像もあって、一家の歴史を辿るようでありながら深いルーツが中国史に沿った視点で展開されていて、素晴らしい展示でした。
内部の広場
祖父は財をなしたビジネス成功者、父は革命家、本人はアジア初のノーベル文学賞作家。ものすごい家系です。