初めて行った土地で最初の朝に見る景色は、覚えていなくても深い印象として刻まれます。
その土地の特徴を掴んでしまったら行かないような場所を、ものすごくワクワクした気持ちで歩きました。
赤ちゃんが世界を見る視点に立ち返るかのようなこの瞬間は、旅の初日でしか味わえないものです。
早朝散歩
朝5時です。
あとでよく話すことになったアブさん(現地のインドのかた)がわたしの発音を捉えて
日本人の発音「びりやに」
コルカタの人の発音「びっるやに」
イスラームの人の発音「びらに」
と話していました。
なんかやっぱり、ヨーロッパに来たような感じが少しする。
交通量の少ないうちに心を慣らす
人が動き出す前の早朝は安全です。この時間帯に特徴をつかんで学びます。
道で猫、犬、牛、ヤギ、馬、いろんな鳥は見たけど、象は見ませんでした。
6時になる頃にはかなり品が並びます。
小さくてわかりにくいメトロの入り口
どのメトロ駅もそうですが、入り口が地味です。
早朝なのでシャッターが閉まっています。
現在の運用では平日は6時台、土曜は8時台、日曜は9時台から開きます。
外で人が寝ているのはこの駅だからというわけではなく、どこもそうでした。
コルカタはそうでした。
大きな国道に出ると配車アプリの告知のついた白いタクシーを見たので、イエローキャブの多いエリアは比較的ローカルな場所なのかもしれません。
街全体がアンティーク
コルカタは初日から、街全体がアンティークショップのように感じました。
ただの何かの建物の入り口ってだけなのに、目が止まります。
初めて写真に撮った、スワミ・ヴィヴェーカーナンダ様。そこら中にお姿があります。
(高野山がお大師様だらけなのと似ています)
薬局に縦書きのベンガル文字があり、まるで真言宗のお寺で見る梵字のように感じました。これがコルカタの興味深いところで、縦書き表記が時々あります。
そんな話も、のちのち綴ってまいります。