和歌山県を旅してきました。
昨年映画を観てから華岡青洲ブームをひとりで繰り広げています。
本を読んだことがあるという人にはつい熱く絡みに行ってしまいます。(うざくてごめんなさい)
そんなこんなで、行ってまいりました。
ここが春林軒。
旧名手宿本陣(妻の加恵さんの生家)から、徒歩10分くらいです。
こんなに近かったんかーい!!! という気持ちが起こるのもまた、現実世界との差分を埋める楽しみです。
ゆっくり、じっくり観ました
わたし一人しかいなかったので、荷物を置いてゆっくり観て歩きました。
ここは、門下生の部屋
音声ドラマ風のガイドが流れて、華岡先生のお話を聞いている気分に!
丸薬などを作っていたお部屋
通路(狭い!) みんなスリムだったの?
病室
母屋にはリアルな人形がいっぱい
機織りをして華岡青洲の学費を稼いでいた、家族の女性たち
台所。ここで薬草を乾かすシーンが映画にありました
奥居間。麻酔の人体実験でなかなか起きない妻
こわいよーこわいよー
客間で華岡先生と話す識者たち
来客中です
ディテールが細かい!
手のシワの再現性!
首のシワの再現性! そして脇の下のあの紐!(詳しくは映画か原作で)
帯と書物も、細かい・・・
食い入るように見てしまいます。
「医惟在活物窮理」 の掛け軸
医術の本質は、生きた患者を深く観察し、その病の本質を理解することにあるという華岡青洲の言葉です。
百味箪笥と診療控え室の並び


薬剤を置いていたお部屋がすてき
陳列美
ここは診療控え室
ツツジが鮮やかでした
乳がんの手術と解説
世界初の全身麻酔による乳がん摘出手術に成功した人物なので、その解説が多くありました。
病気の記録の絵がありました
表情に引き込まれます
* * *
この敷地の近くに別の資料展示室があり、食事処と道の駅もあります。
映画や原作で感動した人におすすめの観光地。
この一帯が「道の駅・青州の里」です。
妻・加恵さんの実家と近かったのがいちばんの驚き
冒頭にも書きましたが、歩いてみたら10分かからないくらいの距離で驚きました。
昔はこの狭い範囲でお嫁さんを探していたんですよね。そりゃそうか。
『野菊の墓』を越える「そんなに近かったんかーい!」の驚き。
小説や映画では嫁の妊娠中に姑の於継(高峰さん)が加恵(嫁・若尾さん)に意地悪をして実家に帰るよう仕向けたことになっていたけれど、それだけ近けりゃ帰すよねと思いました。
あれはホルモンバランスで加恵の被害妄想が大きくなっていたってことでもあるんだろうな。物語の解釈が少し変わりました。