友人宅で読みました。ずっと手元に置いているそうで、おすすめされて読みました。
環境って、自分の肉体の外にあるけれど、ボディの一部なんだよな……、環境が変わることは自分の外にあることではない。「おうち」の単位について考えました。
ヨガでは、身体を最小単位の城のように例えることがよくあります。
身体が移動することについても考えました。
じっとしたまま周囲の変化を嘆くか、強くたくましく組み立てて移動に対応するか。
移動できるスペックがあっても動かない愛着についても考えました。
こう書くと、まるで転職にも喩えられます。
すぐれた絵本というのは、まあどうにも抽象化・象徴化が巧みですね。
家の顔が変わって見えるあたりなどは、本当におじょうず。やさしく、きびしい現実を見せる。
こういう物語を読んで成長すれば、そしてこの物語の示す法則を覚えていられれば、ずっと変化に対応し続けていけそう。━━ いや、どうかな。この本を読んで、これは絵本だから。わたしのことは誰も救ってくれない・・・ と考える人もいるか。
地方移住をたくましく続けている友人宅にあったこの本が、その人の思想の下支えになっているのがよくわかった。なるほどな、と思った。
- 作者:バージニア・リー・バートン
- 発売日: 1954/04/15
- メディア: ハードカバー