昔こんなおもしろい物語があった、という体裁・そういう設定の本なのかと思ったら、そうではなく現代語に訳して紹介された物語でした。
これは高野山へ旅行へ行くときに読むのにたいへんおすすめです。高野山にまつわる物語。短編で、すぐ読み終わります。
この時代って、こんな暮らしがあったのか…ということがわかり、みんないろいろ。たくましく生きてるし、すごくかなしい。そのかなしさは、最後のほうのこの一文でうわぁとなる。
恋は心の細かいところから起るのです
三人の法師の告白はどれもきつい話。でも、もとはといえば、そうそう。ここなのです。最後にぐわっとつかまれます。
高野山へ行きたくなりました。