いつも写真に撮ってしまうこの光景に名前があることを知りました。
コトバンクに「頭上運搬・ずじょううんぱん」という事項があるのです。そのまんま!
インドへ行くといつも「この人たち、そもそも急いだり走ったりしない前提で生きてるなぁ」と感じます。走っている人がいると「どうした! 川に人が落ちたか?」みたいな感じになる。
「なんでそんなに急ぐんだ」と行動に対してはゆったりとしたスタンスなのに「イエスか? ノーか? どっちだ!」と判断に対してはせっかちに見える。「オーケー。テイク・ユア・タイム」とかいいながら1分後に「で、どっち?」と聞いてくる。早い。まあ売りつけたいからなんだろうけど。
そんなこんなで、今日はゆったりと動く人々の頭上運搬コレクションをお送りします。
ニュー・デリー駅の旅人たち。二段いけるのすごい。かっこいい。
聖地へ観光にやってきたおばさまたち。頭に荷物を乗せて説明をまじめに聞いている、という状況がうまくハラオチしない。これはわたし側の問題。
頭にカゴ、手には椅子。リシケシで仕事に向かう女性。
男性同士、女性同士で手をつないで歩くのはインドでよく見る光景です。おばさまたちが、とても楽しそうにおしゃべりしながら歩いていらっしゃいました。荷物は左の人の頭の上です。「それ、わたしが持ってあげる」じゃなくて「わたしに乗せて」になるとなんか主語が逆転しておもしろい。
こちらも女子会。一番左の女子の頭の上にペットボトルが乗っています。器用ねー。スタイルもしゅっとしちゃって。
これを前提にして生きていると、腰がまっすぐでないウォーキングなんてありえないことになります。合理的!
それにしても、ペットボトル一本は驚き。ほかに持ち物ないんかーい! という意味で驚きました。優雅ね。