うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

こんにちは。新ブログへ、いらっしゃいませ。(引っ越しました)

こんにちは。長く読んでくださっている方には、なんだか見た目が変わって慣れない感じかと思いますが、ブログの引っ越しをしました。

2006年からずっと同じフォーマットで書いてきたので、わたしもこれから慣れていくところです。「はてなダイアリー」というプラットフォームから「はてなブログ」へ中身を移しました。
ここしばらくブログの更新を停めていたのですが、もともと記事が3,400くらいあり、待つだけのインポートに9日半かかりました。同時にテンプレートの設定・プロフィールの整理・2011年以前の記事は旧仕様の関係でサムネイル画像の再選定をしました。昔の記事を読みながらついつい読みふけっちゃったりして。多すぎた本の紹介や現在はもう売っていない商品の紹介記事など100個くらい削除し、プロフィールページもゆっくりいろいろ振り返って、あらためて書き直しました。

 

この作業をしながら、はてなダイアリー時代の初期の数年は更新時間が表示されていたことに気がつきました。夜中の3時台の更新もあり、毎日11時台に帰宅し夜中の0時~3時台に更新していた日々を思い出しました。当時はブログを書くことで「それでも一日、自分はひとりの人間としてこの世に存在していた。たぶん」と、爪痕を残そうとするかのよう。どうでもいいことが雑な文章で書かれていたのですが、異様な勢いがあります。意味不明の高揚感や脳内麻薬でもなければ乗り越えられないようなことをたくさん引き受けて、断わらなかったわたし。まるで他人の人生を見ているかのようでした。
・・・なーんて情緒的な回想はこのくらいにして。

ここからは、少し専門的なことも書きます。

 


■心づもりはしていたけれど

数年前に株式会社はてなは「はてなダイアリー」には開発工数を割かず「はてなブログ」を本流にしますと宣言されていました。なので「はてなブログ」というサービスにも事前に慣れておこうと思い、もうひとつのブログをはじめていました。それが「まろやかインド哲学」です。

そちらで操作方法の練習をしつつ、「うちこのヨガ日記」も約4年そのまま書き続けていました。「はてなダイアリー」は昨年夏の時点でこれ以上の改善はしないという宣言がされ、先日、来年の春に終了するとの発表がありました。
この感じは味わい物件的アパートにずっと ”まぁ住めればいいし” という感じで住んでいた人みたいなイメージでしょうか。移りたくないというよりも、 そんなに急がなきゃだめかしら…と思っていたのでした。

 


■適切なタイミングはもっと前だった

スマートフォンで読まれる率の方が多くなってきていることはだいぶ前に書きましたが、いまはPCでの閲覧が25%になっています。PCが4割を切ってきた頃から移行したほうがよいのだろうと思っていたのですが、先延ばしにしていました。


── とはいえ
ここからは、少し専門的な話になります。専門用語がわからない人向けに、感覚的なたとえ話を添えます。

 


■「はてなダイアリー」ではPC閲覧と他デバイス閲覧がGoogleから重複コンテンツと認識されていた

SEO的には「重複と認識される数が看過できなくなってきた」というタイミングでもありました。「はてなダイアリー」では同じ内容で以下の2つのURLが発生していました。

【A】旧来のPCで見る画面のURL
【B】Aの末尾に /touch という字列のつくURL(おもにスマートフォンを想定)


このAとBの関係をGoogleが好んでいないなというのが、数字で見えてきました(このあとで詳しく書きます)。
この状況は、いうなればこんな感じです。街のカレー屋本店Aが、向かいの通りに屋台を開いた。しかも今やその屋台の方に本店の倍以上の人が来ている。 屋台の方がB。その状況に対して「なんかややこしいー。スープもごはんも値段もメニューも全部同じなんでしょ、なんかややこしいー!」「なんかBは Aのパクリなのか仲間なのかも認識しにくし、なんか客の意図が散ってる感じがしてきもちわるいー」とGoogleトロール部隊が感じているっぽい、という 状況です。怒られてはいないけれど、なんか気持ち悪がらせちゃってるな…という感じです。

 


■metaのカニバリを発生させ続けていた

AがBを生み出しているので、同じ材料を使います。そうすると情報データとしては重複するので、同じ発生源でもパクリサイトと区別がきにくくなくなります。結果としてパクリサイトと疑われるようなことやり続けているかのような状態というのは、なんだか無駄にパトロールの人の気を揉ませているかのよう。でも、自分にはやましい気持ちを持ちようがない。なのでそのままでいいと思っていたのですが、AよりもBが力を持つとなると、話は少し変わってきます。
metaのカニバリというのは、metaという材料が被るので食い合っているような状態という意味なのですが、主従関係が事実と逆になっている状態は、クリア したほうがよいと考えるようになりました。
この状況は、双子のイケメン男子の日常を想像するとわかりやすいかもしれません。イケメン双子兄弟・タロー&ジローのタローに花子さんがLINEを送ったとします。そのなかに「タロー君の気に入っているうまい棒ポタージュ味、わたしも好きなんだ~☆」と書かれていたとする。その状況を知りながら、ある日ジローがうまい棒(味はチーズ)を口にくわえたまま自転車に乗って花子さんの前を通り過ぎてしまったとする。まさにそのときのような罪悪感。別に悪いことは全くしていない。けれども、俺だってこれが平常運用なんだよと思いつつ、相手にはポタージュとチーズの違いも俺と兄の違いも瞬時にわかるわけがなく、なんか兄が花子さんを無視しちゃったみたいな、なにかよからぬ事態に発展するかもしれないやつだよねこれオロロロロ…。とでもいうような、嫌な予感がないわけでもない程度の罪悪感。よけいわかりにくいか。

 


■discriptions、タイトルタグ重複の指摘数が全記事の6%を超えてきていた

discriptionsのほうが6%、タイトルタグのほうが2.5%。
5%ならまあいいかくらいに思っていたのですが、着々とBの /touch勢が筋力をつけてきて、まだまだ伸びそうでした。古い記事をスマホで見つけてくれて いるかたが多いのは、ありがたいことなのです。
discriptionの重複の指摘というのは、Googleさんは「なんか君の店のフォーメーション、気持ち悪いと思ってるんだー。もはやB店が本店だよね」というの を数字で教えてくれるのでわかるのです。本店Aと屋台Bの人の出入りのパトロールをしながらレポートをくれる親切な人、みたいなことをしてくれるのです 。
(見かた:「Google Search Console」の「検索のデザイン」→「HTMLの改善」→「重複するメタデータ(descriptions)」を見ます)

 


■モバイルファーストインデックスという時代の流れゆえに

Googleは「モバイルファーストインデックス」といって、これからはパソコンではなくスマートフォンで見やすいサイトを優秀とみなすよ、ということをずいぶん前から宣言していて、そのための変更を続けています。株式会社はてなも「はてなダイアリー」でそれに対応し続けていくのはむずかしいけれど、「はてなブログ」のほうで頑張っていくという方針なのでしょう。「はてなダイアリー」の新規受付も昨年の夏で終了しています。
それが自分のブログの数字の変化のうえでも現実的に見えてきて、そろそろ腰を上げねばな。という気持ちになりました。あら予告通りほんとに雨漏りしてきたわー、と言いながら洗面器を置いておけば住めるし…とあまり気にせずいたけれど、洗面器をもう一つ買おうかなと思ったときに、引っ越さなきゃだめよねと思いなおしました。

 


■さまざまなウェブサービスがあるなかで

もともと2006年に書き始める時点で、テキスト検索に強い会社として株式会社はてなに信頼を置き、そこで書き始めました。その後 twitter,Facebook,Instagram などのソーシャルメディアが定常化しても、わたしは「フォロワーの多い誰かの真似をしたい人」より「心や頭の中に浮かんだことを明らかにしたくて自発的に探す人」とつながっていきたいという思いがあり、検索に弱いサービスへの移行は考えていませんでした。
同じ会社同士のサービスに移行だし、とのんびり経過を見ていました。その結果、大渋滞と重なる引越しになり、横着はよくないなと反省しました。

 

 

あれこれ理由を書かれてもさっぱりわからないかもしれないのですが、かみ砕いた説明がなかなか難しい話です。
これからしばらく、ちまちま補修を続けながらの更新になります。箱が変われば内容も変わっていきます。(10年前の記事はガラケーのカメラで撮った写真ですしね!)いまのブログって、みんなつるんとして、きれいね…。


そんなわたしなので、小さな商店がローソンになったけれどおっちゃんおばちゃんはそのままね……、みたいな印象も多々発生させることでしょう。Loppiのオペレーションに戸惑うローソンのレジのおばちゃん、まさにそれが今のわたし。
ずっと読んでくださっている人には、しばらく不慣れな感じがするかとは思いますが、中の人はずっと同じですので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

 

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ぺこり。