うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

中村元記念館(島根県松江市八束町)


島根県松江市にある「中村元記念館」へ行ってきました。島根県ですが、鳥取から行きました。
この八束町仙骨と腸骨の間にある仙腸関節みたいな感じで、松江といえば松江なんだけど鳥取の境港からも近い。
行き方も境港(鳥取県)と松江(島根県)のどっちから行きますかね…という感じだったのですが、同行者が京都から来るので京都に近い鳥取県の米子で合流。米子から鬼太郎電車で境港へ行き、そこからタクシーで行きました。(片道3000円弱の距離)

わたしたちの場合は午後でないと合流できなかったので片道はタクシーで行きましたが、バスを狙えば行きも帰りもバスを使うことができます。松江からのほうが「松江境港シャトルバス」があるので行きやすいです。



境港駅からの八束コミュニティバスは、1日4本。





もちろん帰りも4本。





「ベタ踏み坂」と呼ばれる江島大橋(えしまおおはし)を渡ります。
実際はそんなに絶壁感はないけど、トレーニングにすごくよさそう! 苦行好きの人におすすめ。





中村元記念館」は、松江市八束支所の2階にあり、下は役場です。






ナカムラ・ハジメ・スマーラカ・サバーグルハと書いてありました。中村元の研究愛世界のホール、みたいな感じです。
無理やり訳すと昭和のムーディな集会所みたいになって、いいわぁ。





部長に後ろ姿を撮られていました。
部長というのは、勝手に中村元ファンクラブを結成した京都のかたで、いつか記念館へ行こうと言われたのはいつだったかな。
部員はわたしだけなので、自動的にわたしは副部長。部員二人の研修旅行です。「学問の開拓」を3,4年前に部長から送っていただいたのですがそのままにしており、このたびあわてて読みました。
部長は10年以上前にこのブログを見つけてくださり、勝手にわたしを部員にしてくださいました。10年前のブログ環境はたいへん牧歌的だったのでコメント欄でのやりとりで親しくなりメアドを交換し、毎年のようにお会いするようになって10年。今さらながら、このたびあらためて聞いてみました。



副部長:そもそもなんで、こんなにアツいファンになったのですか?


部 長:NHKで観て。ええこというてはると思って。


副部長:へー。


と。
鬼太郎列車のなかでそんな話をしながら行ったら、その映像が、現地で流れておりました!


部 長:わたしが見たのは、これや!


副部長:へー。



 (以後、じっと見る。聞き入る。途中でインタビューになる)


 (中村先生、話す。またいいこと言う。うなる。聞き入る)

 
 (「ええこといわはる」「いいこと言うなぁ」とひとり3回くらいずつつぶやく)

 
 (カメラが引く。インタビュアーの名前が出る)



   河  合  隼  雄



部 長:こ、これは…


副部長:ゆ、夢の競演…


ほかにも、部員同士であれば説明の要らないあんな資料、こんな資料に大☆興☆奮。
「佛教語大辞典」原稿紛失事件当時の記事や、そのときに中村先生のもとへ寄せられた手紙などは、実物を見るとずっしりげんなり沁みてきます。でももう一回やりなおすんだから、すごいんだよなぁ。
公開されている書庫みたいな場所も夢の空間で、買おうか迷っていた本の中身も実物をたくさん見ることができました。ガラス戸棚の中に昔のマヌ法典を見つけたり、あまりに古くて「ベーダンタ」と表記されている本を見たり、いろいろ楽しい。
岩波の本もたくさん売っていて、大型書店でもここまで教典や注釈書の訳ばかりが集まっている棚はないので、これまた夢の本棚。わたしは本だけ買いましたが、部長は本もDVDも購入。アツいね〜☆さすが部長。




帰路はコミュニティバスで帰りました。
バスって、いわゆるバン。温泉の送迎車みたいなの。






貯金箱に運賃を入れて、境港へ戻りました。

バスなので民家の中をぐるぐる通って、しかもこれまた運転が爆裂にうまい。スリランカのバスの運転手並みにうまい。一緒に乗っていた地元の人も「ジェットコースターみたいでしょー」と。タクシーの運転とは一味違ったワイルドさが楽しくて、わーわー言いながら帰りました。


▼今日紹介した場所

インド思想の専門書店へ行くような気分で楽しめますよ。
まわりにはなにもありませんでした!