鳥取駅からバスに乗って、因幡の白兎の伝説の場所へ行って来ました。
この白兎、皮を剥がれたあとは恋のキューピットのような扱いに無理やりしている感がありますが、わたしは剥がされるまでのエピソードが異様に印象に残っており、キューピットにあやかってというよりは、お口のバンダの重要性を思い出させてくれる存在です。
以下、ネットで情報を拾って理解した気になろうとしたわたしの要約。(深く読むといろいろあるのだろうけど)
- 因幡の白兎は、向こう岸にいる美しいお姫様に会いたい。
- 知恵を使って、ワニに並んでもらって、向こうに渡れそう。
- あとちょっとのところで、「僕頭いいでしょ、君たち騙されたの」みたいなことを言っちゃう。
- ワニが怒ってウサギの皮を剥いじゃう。
↓
- ウサギは痛いよぅ、痛いよう。と嘆く。
- そこに、男Aがやってきて、皮膚のケアを提案する。これがよくなかった。皮膚痛い。えーん。
- あとで、男Bがやってきて、皮膚のケアを提案する。これがよかった。皮膚治った。わーい。
↓
- AとBは同じ姫に求婚しようとしている恋敵だった。
- ウサギは「Bのほうがうまくいくよ」といって、実際そうなる。
- ウサギは実は、姫の使いなのでした。
ウサギの口にしまりのないエピソードで始まって、予言や忠告の美談みたいな話でクロージング。
ウサギのキャラ設定が、実はセコいのに予言とかして自尊心を満たしているヒーリング・ビジネスの人っぽい。
とはいえ、この話はウサギが黙っていたらはじまらない。
皮を剥ぐこと込みでABテストの要件を設定しているとしたら、飼い主の姫、キョーレツだな…。
姫にはもっとほかの設定を考える頭がないのか。てゆーかこれ、姫もウサギも揃いも揃って自尊心過剰では。
…と、読んでいるうちに複雑な気持ちが湧きまくるんですよね古事記。
ここへはバスで行けます。
鳥取駅からバス乗り場の5番線「鹿野線」に乗って、約40分。「白兎神社前」というバス停で降ります。片道600円です。
バスは1時間に1本あるので、のんびりしたスケジュールでぶらりと行く旅にぴったりの観光エリアです。
この不増不減の「御身洗池(みたらしいけ)」が、なかなか不気味で
五輪塔がありました。
ただずるずると歩いているだけで、なんとなくゆるい気分になる場所でした。
荘厳で凛とするというよりも、「もっと人間らしく、素直に愚かにいけや」といわれるような、そういう感じ。
たぶんわたしの兎へのイメージのせいです。
このガードを、すごくデザインがレトロで2両の電車がたまに通るのですが、まるで mono 消しゴムがふたつ並んで走り去ったような感じでかわいかった…。
いま昭和の文房具が走ってったー。おーい。という風景。文具好きの人は、ぜひここで萌えてください。
▼今日紹介した場所
白兎神社・大兎大明神(はくとじんじゃ)