先日、東京である人たちの体験談を聞く機会がありました。
2年ぶりに遠くから来てくれた人たちが、「東京に早く着くので、うちこヨガの前にどこかでほかにも体験とかできないかと思って探して、午前に "○○○○○○"ってとこに行ってきました」とおっしゃる。○○のところは書くとログになるし検索で当たるし場合によっては意図せぬ事態になるので伏せます。
うちこ:んーと。そこは、知ってて行った?
Nさん:いえ。今日、午前にいける近いところが、そこしかなくて。
うちこ:んーと。なんというか、(ごにょごにょ)大丈夫だった?
Nさん:あ。そこは…、なんというか…、大人のカン? 人生経験でわかりました!(笑)
うちこ:それは話が早い。そこは母体が「やや日刊カルト新聞」てのに載ってるとこだから。
で、なにやったのなにやったのなにやったのなにやったのなにやったのなにやったのなにやったの(質問攻め)
(ほかの参加者さんも、ここでぐぐっと前のめり!)
(ひととおり、ダイジェストで教えてもらいました。説明上手なかたでした)
うちこ:ほー。へー。えー。もっとききたーい(でもクラスはじめなきゃ…)
Nさん:うちこさんも、行けばいいじゃないですか。
うちこ:やめとくの。行ったら書きたくなっちゃうもん。そこ、男性多かったでしょ。
Nさん:はい! ほとんど男性でした。
うちこ:だろーなー。ビジネスマン向けの自己啓発と同じアプローチだからなー。
Nさん:Fさんと二人で行ったんですけど、最初のアンケートから、別室ですよ。
(Nさんのお話のしかたがおもしろいので、ここでほかの参加者さんたちも引き込まれちゃう)
うちこ:でもいまはラーメン屋だってひとりひとりに分けるとこあるもんね。先方にしてみれば、個人の感覚で判断していただきたい、ってわけさ!
Nさん:そんな!
Fさん:わたしが見つけると、なんか、そういうとこなんですよね…
うちこ:でも、大人の人生経験で察知できるお友だちと行ってるから大丈夫だよ。
(わははー)
…なんて、ヨガクラスの前にどんな話をしてるやらという感じなのですが、わたしはこのとき、日々思っていることを話しました。太字のところは、話しかたで強調したところです。
そのメニューね、このクラスでもわたし腸や便の話してるけど、
まあ身体的な効果は一緒なわけで…
なので、そういうトーンにしようと思えば、できると思います。「うちこちゃん教祖モード」みたいなの…(笑)
体操でもストレッチでもそうだけど、要するに体にいいと感じるわけなんだわ。やれば。
「そもそも体にいい感覚を得られるもの」に、なにかを差し込んでるのよね…。
ラーメン屋の話のとこで呆れられたかと思いきや、思わず多くの人がうなずいていて、びっくり。
わたしのところへは、そんなことは百も承知の助さんばかりがおいでになるけれど、でもたまにこうやって話してみて、わかっちゃいるけどうなづくってのも大切かも。なんて思いました。引越しとか転職とか転籍とか任命とか解任とか再構築とか、環境が変わったり状況がアウェイになったりすると、なにかにすがりたくなったりするもんね。人の意識は瞬間で揺れ動く。
カルト的なものは「そもそも体にいい感覚を得られるもの」の「そもそも」を認識したくないという気持ちがどこから湧いてくるのかってことを紐解かないのがメソッド。この構造を紐解くのは至難のワザです。その人やそのグループを責めてもどうにもならない。責めかただって、「権利」とか「法律」を使うのだから、西洋式の思考の武器を借りているだけ。見たいものしか見たくない気持ちはわかる。でも見たくないものも存在はしている。
そして、それでも「見たいものだけ見せてあげますよ」というものに投資をしたいというのだから、その時点ではそれまでなんですよね。(というようなことを、前にも書きました)
同じ場所へ行っても、このときのNさんみたいに多角的に状況が見えていれば、なんてことないのだし。
それよりも自分自身に問いたいのは、あとでそれを辞めた人に「おかえり」と、その言葉だけを言えるかってことなんですよね。「おかえり」以外になにも言わないか、それすら言わない。「おかえり」ってフレーズはいっけんやさしくてマイルドだけど、この場面では「咎め」の成分を50%以上含んでいなきゃ選択されない言葉かなと思う。なので自分に問いたいのは、やはり自己正当化を下敷きにした言葉を発することを我慢できるかというところ。「あなたのその弱さと同じ種をわたしも持っているけど、今までたまたまわたしには芽が出なかっただけ」という気持ちを、いつも忘れずにいたいと思っています。
わたしは、ヨガとこういうのって切り離せないと思っています。だってそのくらい、健康によいんだから。コーヒーにミルクを入れたらおいしくなっちゃうものは、なっちゃうのよね…。ってのと似ていると思っています。
▼そのあとこの本を読んだ。おもしろかったよ〜