上野でやっている「日本国宝展」を観にいってきました。
平日の雨の日にも関わらず大盛況。金曜日の夜を狙ったほうがいいかも。
いつも注目してしまう音声ガイドは、三択の女王・竹下景子さんでした。
わたしは刀や器の見かたがわからないので、今回は的を絞って観るエネルギーを集中させることのできて、観終わってグッタリということはありませんでした。12月7日までやっているので、これから観にいく人も多いことでしょう。
ということで、いつもの目録メモを紹介します。わたしにツボった見どころのメモです。過去にない感動の箇所はピンクにしています。
- 5:銅板法華説相図…すごいサージェント・ペパー状態。左下の人の(人じゃないか)手つきがイイ。
- 28:地獄草紙…執行する鬼たちがスリランカで見た鬼たちのように楽しげ。
- 30:辟邪絵のうち「栴檀乾闥婆」…こわい。フォークに、ネギマみたいに生き物が刺さってる。高野山のビルマ塔にある地獄絵に似た衝撃。
- 44:雲中供養菩薩像のうち北13号・南14号…展示のしかたの妙もあって、とてもいい。手指がセクスィ。
- 49:土偶 合掌土偶…これがリグ・ヴェーダより前の時代かもしれないと思うだけで愉快な汗が出てくるよ日本!
- 95:法然上人伝絵巻…イケメンたっだ説のある安楽房に続いて流刑を言い渡される法然さん。という場面あり。字のボールドの入れ方がめちゃくちゃハイセンス。
- 113:多聞天立像…邪鬼さんが踏まれている体勢が「ガス抜きのポーズ」で余裕出しすぎ。
- 114:薬師如来坐像…今回のみどころキング! びべたんと香取慎吾を足して割ったような、過去に例のないイケメン。しかも降魔坐(右足を下に組んでいる)上唇の厚さ、あごの下の短さ、首の皺が絶妙。これはやばい。
- 116:観音菩薩坐像・勢至菩薩坐像…なんと正座(ヴァジラーサナ)の仏像。膝の内側の肉感表現に感動。
- 117:広目天立像…邪鬼さんの股関節の柔らかさが異常。
- 118:善財童子立像・仏陀波利立像…快慶作ならではの、手指足指の表情の豊かさ、ポージングの訴求力が見どころ。
今回も見どころいっぱいよぉ。
ちなみにいまサントリー美術館でやっている「高野山の名宝」はモーレツにおすすめです。高野山往復したら3万円じゃきかないですからね。関東の空海ファンは絶対行っとけ、くらいの激激激オシです。ちなみにわたしはウン様(運慶)よりもカイ様(快慶)派です。
(展示のイメージは高野山霊宝館のログを参考に☆)