うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

「ゾフィー」のコントがたいへんおもしろかった


夏に何度か、浅草リトルシアターでコントを見てきました。バッティングセンターとセットで、最近お気に入りの息抜きコースです。
そこで観た「ゾフィー」のお二人のコントがおもしろかった〜。キングオブコントという催しでも準決勝まで残られたそうです。そりゃそうだろう。ずば抜けておもしろいもの!
わたしにとってコントを観ることは小説を読むことと同等なので、ネタバレしないように雰囲気だけ書きます。以下の設定のものを観ました。

  • 崖から飛び降りようとしている人×話しかける人(展開が微妙に違うバージョンを二つ)
  • 病気の少年×プロ野球選手
  • 親が離婚したばかりの子供×担任の先生
  • 政治家×司会者(テレビ番組設定)
  • 殺人事件の犯人×事件現場のペンションの宿主


■「半面」が思わぬ視点で展開する
野球選手のコントは応援と支配がコインの表と裏であることを、「そっちからその角度で見ると、そうなんだよなぁ」という種を発芽させて展開していておもしろかった。「崖」のは2回見た。微妙に展開が違っても2回ともおもしろかった。爆発的に斬新な設定というわけではないのだけど、社会派すぎなくておもしろい。観客に過剰な感情移入をさせない感じがいい。


■冗長さがセンスよく排除されている
無駄がない。なのに、頭がよすぎる人が作るものにありがちな「どうだ」という雰囲気がない。理由がつながってくると「ああああ、こういう設定か」とわかってくるのだけど、疲れない。やっている人たちが一番楽しんでいるときに出る圧倒的なわくわくオーラを放っている。クールなのにチャーミング。


■出だしからテンポと勢いがいい
はじまった瞬間にパッと空気が変わる。どこかおもしろい世界へ連れて行ってくれるグイグイ感があるのに、威圧感がない。これだけおもしろくて勢いもあるのに威圧感がないというのは稀有なバランス感覚だと思う。


疾走感と安定感って、共存できるんですね。