マハーバリプラムからチェンナイへ戻るのに、なぜかタクシー運転手は来るときに降りた国道ではなくバスターミナルのようなところで「ここからバスに乗るのだ」という。よくわからないまま「チェンナイ行き」を訊ねると、「途中で乗り換える。これに乗れ」と教えられる。
どこでどう乗り換えるのか聞いてみたものの、地名がわからないのでホヨヨな感じになる。まあいいやということで、とりあえず乗り、切符販売の人に「わたしはチェンナイに向かっている」ということだけアピールしておいた。
ここで乗り換えるんだよー、と降ろされる。ここまで1時間。15ルピー(約25円)だった。ふむ。さて。
女神登場。シラーヴャさん。「チェンナイは、これよ!」と。
バスのなかでいろいろ話しているうちに、「エグモアへ行くなら、途中から電車にしましょうよ」となり
Guindy Railway Station というバス停で降りて、高架を渡る
ちょっと待っててね、といってチケット売り場へ消えるシラーヴャさん。
「Guindy」から「Egmore」までは5ルピーらしい。「払っといたから、お金ださなくていいってば!」と。
駅の動画。かなりインドムード。
ふたりで女性専用車両に乗ってみた。
電車の中で、きゃっきゃとiPhoneでフェイスブックをするギャルなシラーヴャさんは、ファッションの専門学校に通っているのだそう。どうやらきゃっきゃとしたかったようである。
インドは慎重に過ごさなければいけない国だと思いつつ、こういう人のおかげでなんとかなってしまうことも多い。彼女はもう少し先の駅まで行くようで、「エグモアはここよ! じゃあね」と。あっさりした、いい人……。
マハーバリプラムではいかにも観光客相手な対応をされ、すこし「金づる人形」になった気分でいたので、彼女のおかげで気持ちがスイッチできた。