うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

阪急電車 有川浩 著

ヨガ仲間のユッキーが貸してくれました。最近仲間たちが「女子力」とやらの上がる本を貸し借りしたり映画を見たりしている模様で、うちこはこれのお返しに「パーマネント野ばら」を貸したのだけど「よくわからなかった」という感想だった。


ストーリーがとてもよくできたパズルになっていて、そのうまさに、「このゲームすごい。よくできてる」と感心するのだけど、この本を読んで思ったことは


 どうやらわたしには、失恋に対する被害者意識がないようだ。


この本は、男性に対する「そんなやつ忘れてやれ! ってな。がははー」という統一感があって、なるほど女子というものはこういうふうに癒されたいのかというのを学んだ。今後の友人への対応の参考になる。


「腹が立つのも、忘れられないのも、執着することも、自分の中で起きていること。それでいい」という思考パターンの人には「パーマネント野ばら」のほうが刺さり、「はずれくじ引いても、まあいいじゃないってことで」という人には「阪急電車」が刺さるのではないかと。


2冊を読み比べてみたのはすごくおもしろかった。「女子力が低い=男子力が高い」ではないね。
わたしはそんなに美容に気を使わないけど、別に男子っぽいわけじゃない。
体力は男子以上にあるように見られることが多いけど、これは修練の結果だから男子力ではありません(笑)。運動神経、バランス的なものは、男女関係ないしね。


女子力というのは、「自分を弱い生き物として見せる技術」のように見える。
わたしゃ「生き物としてわざわざ弱く見せる」なんて非自然的なこと、身体に悪くてできないなぁ。
弱ることがないわけではないけど、種火は自分のものだから、支えられることに性別は関係ない。
とはいえ、今あまりにも同世代女子がそばにいすぎるのは、ちょっと気持ち悪い(笑)。

阪急電車 (幻冬舎文庫)
有川 浩
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