うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

マイデリケートゾーン 岩崎う大 著

買ったことも読んだこともヨギーニーとしては絶対に隠しておくべき本なのだけど、これは、あれだよな…という強烈な体験を含んでいて驚きました。
とても言語化しにくいもの。有名な小説「蹴りたい背中」の、主人公の気持ちは「おまえの領域になんてつきあってられるかよ」とでもいうものじゃないか。ふとそんなことを思いました。 主人公の初実は、"にな川"(同級生男子の名)のマイデリケートゾーンを透視している。だから蹴りたくなる。でも高校一年生の女子が同級生の男子に対して「あなたの脳内映像、うっすら透視できてるんだけど」とは言えない。関係性として一生言語化しようのない感情というのは、実はすごく多い。一生共有しないから。

 

こういう想像を「マイデリケートゾーン」というのは、あまりにも適切な命名。絵はキモカワじゃなくて、カワキモでした。おおむねキモのほうが勝っていました。この人の脳内って珍スポットみたいなんだろうなぁ…、という人がわたしは好きなのですが、可視化されたらすごかった。

マイデリケートゾーン (エヌ・オー・コミックス)

マイデリケートゾーン (エヌ・オー・コミックス)