うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

仏歯寺(ダラダー・マーリガーワ寺院)/キャンディ

やっと観光っぽくなってきました。今日は古都キャンディにある有名なお寺(仏歯寺/Dalada Maligawa/Temple of the Tooth)の紹介です。キャンディに来たらなら……に続く言葉は「キャンディアン・ダンス」「仏歯寺」がツートップ。ダンスは見ませんでしたが、寺のほうは見てきました。その名のとおり、ブッダの歯が祭られているお寺。4世紀にインドの女王がこの国に嫁いだ時にもたらされた犬歯が置いてあるそうです。
本堂は有料で、拝観料1000ルピー(780円)と靴預け代10ルピー。本堂のプジャー(お祈り)は朝の5時半、9時半と夕方の18時半に行なわれています。うちこは夕方のプジャーの時間に行きましたが、観光向けにセットされたプジャー参加で、インドのそれのようなオープンな感じではなかったです。本堂よりも、外での光景のほうが印象に残っています。


先日読者さんから「そもそもスリランカが仏教国だということも知らなかった」というコメントをいただいたのですが、そういう人は他にも多いと思います。うちこも旅行先を決めるにあたって「ところでチベットとタイ以外に仏教徒がいちばん多い国どこかないんかな」というところから始まってスリランカにしたという経緯があります。
とはいえ中国経由の日本の仏教(大乗仏教)とはまた少々違うテーラワーダ仏教小乗仏教)の国なので、なんとなくやっぱり同じ仏教でも違うんですね、ノリが。で、「小乗仏教」という表現がまた過剰な意識で避けられている表現だったりするのですが(後進国発展途上国と言うような気持ち悪さ)、「小乗」なるほどね、と思うきっかけを奪ってしまうこの言葉に対する一部の人の意識過剰っぷり、うちこは心底気持ち悪いと思っています。
後進国」という単語についても、そうなんです。うちこはインドを哲学の先進国だと思っているし、スリランカは笑顔と英語教育の先進国だと思っている。なので日本人が言う「相手を下に見ている」とか「差別的」という名目で避けられる表現というのは、そういう話をしている人たちの心がそうとう残念なことになっていると感じます。
正直、「大乗」「小乗」って、本当にうまい表現だと思うんです。「大きいほうが偉い」という考え自体がうちこにないからか(チビだからね)。で、ヨガは「大乗」でありながら「小乗」の要素もある。なので、うちこはあまりこういう表現には固執しないのだけど、でも中国経由の(空海さんの)仏教に慣れ親しんだうちこにとって、「小乗仏教」を目の当たりにする経験はやっぱり違っていて興味深かったです。特に何にそれを感じたとかは、書けるほどの解釈ができなかったのですが。


で、仏歯寺です。そもそも歯を祀ってあるってのが面白いですよね。でも歯は見ませんでした。見る場面に会ったのだろうと思うのですが、見えなかったというのが正しいのかな。歯って、小さいから。
本堂以外の場所から紹介します。



駅側とは逆側から入りました。
ボディ・チェックがあるのですが、それは以前テロがあったからだそう。



どなたかはわかりませんでした。



来たね仏教国、な光景。



なんか邪魔しちゃうようでね。これ以上は近づきませんでしたよ。





スリランカは、とにかく涅槃状態のブッダさんが多い。左の仏像に対して、僧侶のかたが「君は日本人か、そうかそうか。ならこっちのほうが馴染み深いんじゃないかい?」と。「そうなのー! 日本ではこういうのばっかりです」と話す。少しでも英語が話せると、こういうときに楽しい思いをする。



ミリタリー・スタイルの警備員さんがいるのが、ものものしい。




インドのヒンドゥー寺院と同じノリ。



蝋燭&線香プレイス。



犬猿の仲、ということで、猿が犬を追い払う。猿優勢。





もう猿がものすごく品位のない生き物に見えるんです。リシケシのそれとは比べ物にならないくらいに。




もっとも印象深かった場所は、ここでした。





映像を見るとわかるとおり、もうこの猿と人間の対比が印象的。でも、それが人間の本性にも見えたりする。ヨガを貪り食ううちこは、この猿と変わりないんじゃないかとね。



売店には、ブッダストーリーの本のほかに(写経中の表紙って、珍しいよね)



ヨガ本もあり



やべぇ。ツボにハマる。



全然すごくなさそうにアーサナをやる「無執着の手本」のような表情に萌える。



本堂の入口。




メインイベントは、行列して拝んで帰ってくる儀式。



なんか、おしゃれなんですわ。



ずっと聞こえる演奏の種明かし的映像。




ああ、自分は仏教の国の人かもね、となんとなく親しみのわく建築。


うちこはこのほかにもいくつか有名な場所へ行ってきました。ここよりも自分なりにものすごくグッときた場所があったので早く紹介したいのですが、訪れた順に地道に書こうと思います。


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